橋本裕の日記
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ふるさとの道
土の道が少なくなった タンポポやおおばこが茂り 右や左にきままに曲がっていて 石垣や木立の間を 鼻歌でもうたいながら のんきに歩いていける そんな土の香りのする道が めっきり少なくなった
母の膝のようにあたたかくて 雨上がりの虹のように 美しい夢に満ちていた 魔法の世界 小鳥のさえずりと 小川のせせらぎが そよかぜのなかに さわやかに響いていた ふるさとの道
僕を育て 僕の心をいろいろなものに 出会わせてくれた ふるさとの小さな道
(1983年12月12日の日記より)
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