橋本裕の日記
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2001年03月17日(土) 横柄な若い医師

 午後、学校から帰って、その足で近所のM病院へ行った。診察は午前中で終わっているから、時間外受診である。普段より倍ほどの金を取られるが、薬が切れた上に、咳、喉痛、頭痛症状が続いているので、行かないわけにはいかない。

 診察してくれたのは見るからに気むずかしそうな若い医者だった。「どうして午前中にこなかったのですか」と訊くから、「午前中、仕事が抜けられなくて、こんな時間になってしまいました」と答えると、「午前中仕事があるのは私だって同じですよ」と、最初から言葉が尖っている。

「もうしわけありません」と頭を下げたが、正直言って相手が何を言っているのか飲み込めなかった。体調が悪く、仕事を休みたかったが、そうするといろいろ気がかりなことがたくさんある。私に限らず、無理をして仕事先へ重たい足を運ぶ人は多いはずだ。

「自分の健康をもっと大切にして下さい」と叱られたのならわかるが、そうではなく、のんびりくつろぎたかったところへ、のこのこ患者が現れたので、ただ頭に来たというところではないだろうか。病気で気が弱っている私は、この若い医者の横柄な態度に出会ってよけいに気が滅入ってきた。

「口を開けて」というから、口を開けると、「つばを飲み込んで」とまた怒ったように言う。そして「なんともない」というので驚いた。喉が痛くて、水でさえ顔をしかめて飲んでいるのに、喉に異常がないわけはない。しかも昨夜は高熱が出て、解熱剤まで服用している。そのことを訴えると、「それぢゃ、もっと奥の方でしょう。こんどは耳鼻科へ言って下さい」と、はやく仕事を切り上げたいという様子がみえみえである。

 トローチを出すというので、「トローチは強すぎてあわないので、いつもいただいている粉のうがい薬にしてください」と注文すると、「粉のうがい薬だって?」と薬の名前が浮かばず、コンピューターの入力画面を見つめている。「イソジンではだめですか」と言うので、面倒くさくなって「それで結構です」と答えて置いた。

 それにしても、なんというおそまつな医者だろう。さらに、家に帰って薬袋を開けると、のみぐすりの袋の中に頓服が、頓服用の袋の中にのみぐすりが入っていた。ひいきにしているM病院だけに、この先とんでもない医療ミスでも起こらないか心配である。


橋本裕 |MAILHomePage

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