橋本裕の日記
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長女と次女が髪を染めて、一週間になる。最初のうちは食事の度に娘たちの髪を眺め、溜息をついていたが、私もようやく我が家の新しい環境に慣れたようで、あまり気にかからなくなってきた。
私自身、散髪に行って、「どうですか、そろそろ染められては」とマスターに声を掛けられて、しばらく染めたりしたこともあったが、そのうち面倒になって、染めて貰うのをやめてしまった。「自然のままに」というのを、私は今のところ生き方の基本にしたいと思っている。
髪を染めたり、化粧をしたり、ピアスをしたり、そんな外面など取り繕ってばかりでどうるるのだと苦々しい気がするが、しかし、そうした価値観を他人にまで押しつけるのはやはりまちがっているのだろう。
今日の朝日新聞の「声」の欄に、ある中学校の卒業式での校長の「金髪の子がいますが驚かれないように。金髪の子も本校の生徒です」というあたたかい言葉が紹介されていた。投書した49歳の主婦は、この校長の言葉を紹介した後、「どんな生徒もあるがままに受け止める、懐の深さが、教育には最も大切なことなのではないでしょうか」と書いている。
髪をスプレーで黒くしてから、卒業式に出すことが、今どこの学校でも当たり前になっているが、およそ教育的でないこうした処置を、日本の学校はいつまでつづけるつもりだろうか。そろそろ茶髪、金髪を認めてはどうかと思う。違和感があるのは最初のうちだけで、そのうちそれが自然なことのように見えて来るに違いない。そして、金髪の校長先生が現れたりしたら、面白いと思う。
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