橋本裕の日記
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2001年03月26日(月) |
市民参加型の政治の実現を |
千葉県知事に無党派の堂本暁子(68)氏が当選した。昨年の長野、栃木と続く知事選での「無党派知事」の実現である。自民、民主、共産などの主要政党の擁立する候補を破っての当選である。
勝因は「無党派層の政党不信」にあったという。「政党色のない知事を」という合い言葉をもとに、市民団体が擁立し、これを多くの自由参加のボランティアや勝手連が支えた。インターネットや口コミで支持が広がり、カンパも2000万円以上集まったという。
選挙民の政党離れがすすみ、政党本位の組織的な選挙ができなくなりつつある。新聞は「政党不信」と書くが、私はたんに「政党離れ」ではないかと思う。党利党略だけの政党政治にあきあきしたというところではないかと思う。
政党政治の衰退は民主主義にとって是か非かと問われれば、それは一概に答えを出すことは出来ない。識者の間でも意見の分かれるところだろう。しかし政党政治だけが民主主義であるというふうな旧弊な考え方はそろそろ改めるべきときかもしれない。
政党は民主主義を実現するためのひとつの方法であり、政党のために民主主義があるのではない。むしろ市民参加型の政治こそ民主主義の原点であり基本ではないかと思う。政党本位から市民本位という流れは、今後の日本の民主主義の実現にとって、貴重な流れになるかも知れない。
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