橋本裕の日記
DiaryINDEXpastwill


2001年03月27日(火) クレオパトラの鼻

 映画「クレオパトラ」をビデオで見た。エリザベス・テーラーの演じるクレオパトラはなかなか美しい。ローマの英雄であるシーザーやアントニウスを色香で迷わせ、世界制覇を夢見る野心家のエジプト女王を好演していた。

 ところが、女王クレオパトラが、実は小柄で太ったパッとしない女性だった可能性がある、と25日付の英紙サンデー・タイムズが報じている。その根拠は大英博物館が来月から開催するクレオパトラ展で、これまで他の女王とされてきた彫像11体を同博物館がクレオパトラと認定し、初めて一堂に展示することになった。

 これらの像はいずれも身長は150センチ足らずで丸々と太り、いかめしい地味な顔立ち。「セクシーで情熱的な美女というより、ギリシャ語やエジプト語、ラテン語に堪能な学究肌のインテリ女性だった」という。

 残念ながら、クレオパトラの鼻についての記述はないが、こうなると鼻が高いか低いかはどうでもよいことのように思われる。それでは何故、シーザーやアントニウスが彼女に惹かれたのか。それは彼女の美貌と言うより、彼女が象徴しているエジプトの富だったのではないかと思われる。それと、彼女の並外れた野心であろうか。


橋本裕 |MAILHomePage

My追加