橋本裕の日記
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2001年04月21日(土) 「花粉症」の犯人

 花粉症は花粉の多く飛ぶ季節に起こる。そのため花粉症は花粉によって引き起こされると考えている人が多い。しかし、本当の原因は別にあることが、6年前ほど前に大学の研究室で解明され、新聞にも大きく報道された。

 研究によれば、重度の花粉症患者を空気の清浄な山中に同行したところ、症状は快方に向かい、その後花粉の吹き付ける風下に立っても発病しなくなったという。まさに、私が一昨日山中で経験したのと同じ事である。

 昨日の日記にも書いたことだが、花粉は太古の昔から存在した。しかし、花粉症は現代病である。福井の田舎育ちの私は、それこそ杉木立の中で育ったが、そのころは少しも花粉症の症状はなかった。名古屋の町中に暮らすようになって、この症状に襲われた。

 大学の研究によると、花粉がディーゼルの排気ガスと融合して化学変化を起すことによって、症状を誘発するアレルゲンとなるという。きれいな花粉は症状を引き起こさない。症状を引き起こすのは、大気汚染で汚れた花粉であり、もうすこし正確に言えば、花粉に着いた「汚れ」の方である。

「花粉症」という名前は間違いで、「ディーゼル汚染症」と呼ぶべきだったのだ。事実、世界で一番花粉症患者が多いのはドイツで次が日本だが、この順位はまさに全車両数に対してジーゼル車が占める比率の順位でもある。

 しかし、多くの人はいまだに花粉症は花粉による自然災害だと思っている。そしていつでも産業界の利益を最優先する政府は、今もこの研究を無視して、「花粉症」の犯人を花粉に転嫁し続けている。そのことで利益を上げているのは誰だろう。自動車業界や運輸業界ばかりではない。膨大な患者を抱える医療機関もそうだ。政治献金をうけている政治家もそうだろう。

「花粉症」で苦しんでいる日本の1300万人の同胞たちに訴えたい。これ以上犠牲を堪え忍んでばかりいないで、今こそ真実に目覚めて、ディーゼル車を放置している政府の無策に、怒りの声を上げようではではないか。


橋本裕 |MAILHomePage

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