橋本裕の日記
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福井に帰省して30数年ぶりに高校のクラス会に出たが、二次会の会場まで10分ほど雪道を歩きながら、町会議員をしているK君と話をした。
「いつから、議員やっているの」 「4年前からだよ。今、二期目なんだ」 「議員の前は何をしていたの」 「フツーのサラリーマンだよ。結構いい給料をもらっていたんだ。議員になったおかげで、収入が1/3になっちゃった」 「お子さんはいるの」 「4人いるよ。男女2人ずつ。一番下がまだ小学生なんだ」 「生活がたいへんだろう」 「まあね。女房も働いて、共稼ぎでしのいでいるよ」
安定したサラリーマンをやめて、政治家になるのは、たいへんな決断だったことだろう。それでも政治家になりたいと思ったのは、仕事柄いろいろな人と接していて、その苦労を肌身で感じ、もっと身近なところから社会を変えて行きたいと思ったからだという。さいわい家族も父親のこの転身に理解を示してくれた。
「君のような庶民派の政治家が増えれば、日本の政治も変わるだろうね」と言うと、うれしそうに笑っていた。二世、三世のひ弱なおぼっちゃん政治家や、大企業や地元の利権がらみの腹黒い政治屋にまかせていたら、いつまでたっても私たちの暮らしはよくならない。彼のような現実に足をつけた志のたかい政治家を、もっと私たちの身の回りで増やしたいものだ。
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