橋本裕の日記
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3学期に入って最初の4年生の授業で、地球の円周についてのクイズを終え、それでは授業をと思ったら、K君がすかさず第二弾を出した。これも面白かったので、授業でとりあげることにした。
<40人のクラスがある。この中に誕生日が同じ人がいる確率は次のどれか?>
�� 約10パーセント �� 約30パーセント �� 約50パーセント �� 約70パーセント �� 約90パーセント
これは�,箸��△氾�える生徒が多かった。その気持はわかる。一年は365日もある。経験的に見ても、誕生日が同じなんていうことは、それほどあることではない。私自身、これまで交際した人はかなりいるが、誕生日が同じだったのは一人だけだ。(その女性とは、それが機縁になって、何回かデートをした)
たとえば、私が道を歩いていて、だれかとすれ違ったとしよう。私とその未知の人とが同じ誕生日である確率は、1/365である。パーセントにすると、わずか0.27パーセントである。これはとても稀なできごとである。
しかし、40人のクラスだと、少し事情が違ってくる。たとえば40人から二人を選び出す組み合わせの総数は、40×39/2=780 通りもある。だから、誕生日が同じ人がいる確率は、かなり高くなるわけだ。じつは正解は�ヌ鵤坑哀僉璽札鵐箸任△襦�
計算は少し面倒だが、これも高校で確率の授業を受けていれば基本的に解ける問題だ。私の4年生のクラスの生徒も、確率については2年生のときに学習している。しかし、出題者のK君をはじめ、だれも解けなかった。
この問題は正攻法ではなく、裏技を使うとよい。つまり、40人のなかに誕生日が同じ人がひとりもいない確率を計算する。そして1からこの確率を引けばよい。Aである確率を求めるために、Aでない確率(余事象の確率)をもとめて、全体の確率1からの引き算でAの確率を求めることはよく用いられる手法である。
40人のなかに誕生日が同じ人がひとりもいない確率は割合簡単に求められる。たとえばいまクラスのメンバーとして、A君、B君、C君、D君、……の40人がいるとしよう。そうすると、B君の誕生日がA君と重ならない確率は、364/365である。
さらにC君がA君、B君と重ならない確率は363/365である。同様にD君がA君、B君、C君と誕生日が違っている確率は363/365となる。この確率を最後の一人までもとめ、これを掛け合わせれば、40人のなかに誕生日が同じ人がひとりもいない確率が計算でできる。
364/365×363/365×362/365×……×326/365 =0.106
私はこの計算に計算機を使ったが、それでも10分近くかかった。エクセルのセル計算を利用すれば、もっと早くできる。それはともかく、したがって、だれか誕生日が同じ人がいる確率は、次のようになる。
1−0.106=0.894
つまり、40人が集れば、約90パーセントの確率で、そのなかに誕生日がまったく同じ人がいるわけだ。これは思ったより大きな値である。2人ではまれな出来事も、40人あつまればあたりまえのことになってしまう。その理由は人数が増えると組み合わせの数が、飛躍的に多くなるからだ。集団の効果は大きく、馬鹿にできない。
さて、昨日私はエクセルの表計算機能をつかって、クラスの人数と誕生日が一致する生徒が存在する確率の相関表を求めてみた。その結果を最後に紹介しておこう。
23人 …… 50.7% 40人 …… 89.1% 50人 …… 97.0% 60人 …… 99.4%
これによると、23人あつまれば誕生日が同じ人がいる可能性が半分あることになる。50人もあつまれば、もうまちがいなく、誕生日の同じペアが存在すると考えていいだろう。
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