「ガムを食べた。」 DiaryINDEXpastwill
2001年10月24日(水) 俺がいかに最低の奴か

欝だ。
友達Aに久し振りにあった。

小中学校が同じで、よく一緒に下校していた友達だ。
一緒に同じ奴をいじめて、一緒に叱られた友達だ。
中学一年の時に俺にギターとロックを教えてくれた友達だ。

16で、同じような時期に別々の高校を中退して、
新聞配達をしていた俺をバンドに誘ってくれた友達だ。
17のときに一緒にファミレスのバイトの面接に行って一緒に落ちた友達だ。
その後、ミスドのバイトの面接に一緒に行き、一緒に採用された友達だ。
ミスドのバイト仲間とも一緒にバンドをやった友達だ。
19になった時、突然俺が大学へ行くと言い出して裏切ってしまった友達だ。

その後、俺は大学へ、彼は横浜でプロを目指してバンドを続けた。
5,6年別々の土地で別々の人間関係で別々の生活をしていたが、
去年、地元に戻ってきて俺の家のすぐ側に越してきた友達。
酷い裏切り方をしたのに、また遊びでいいからバンドをやろうって誘ってきた友達。
せっかくまたバンドをやり始めたのに、俺が引きこもり状態になって、また期待に応えられなかった友達。
考えれば、この4半世紀、引っ込み思案でほとんど友人がいない俺にいつも連絡をとってくれてた友達。
つか、10代の頃俺が何か行動を起こすときのきっかけはいつもこいつだった。

昨日の夜、ちょっとした頼みで何度も電話してきたのに、
俺はベッドでだらりとしていたせいか、なんとなく出なかった。
どうして俺はこういうことをするんだろ。
感謝すべき相手を避けるような真似。
今日、俺から電話して謝るつもりだったのに、電話してきたのはあいつだった。

久し振りに会った友達は、自分で買ったっていう車に乗っていた。
踊るように俺によってきて俺の低いボソっとした声を真似て、
「元気かー?ヒサシブリやなぁー」と言った。
金曜日にライブをやるそうだ。
チケットをくれたけど、俺は行くんだろうか。。。

Aから、最近ミスド時代の友達Yに会ったという話を聞いた。
ミスド時代の後輩の結婚式があり、そこで会ったらしい。
こいつも俺にとって大切なはずの友達だった。

ミスド時代、Aと一緒にコピーバンドをやり、
そのバンドの曲にちなんでおそろいのラバーシューズを買った友達だ。
大学へ行こうと思い、美術大学へ行こうと決めたのはこいつの影響があった。
夏に1ヶ月程東京へ出て同じ旅館の同じ部屋に泊まり、同じ予備校で絵を習った友達。
センター試験のせいで成人式に出られず、一緒に「ふん!」て言ってた友達。
俺が初めて好きになった女の子に声をかけるときに、近くに居てくれた友達。
一緒に大学に合格して喜んだ友達。

4年間、別々の専攻、部活、人間関係で過ごした。
俺は恋人が出来て付き合いが悪くなった。
彼は返事のない年賀状を欠かさず送ってくれてた。
俺の誕生日には電話してくれた。
俺はそんな彼にも相談せず大学を辞めることを決めてしまった。
彼は「言ってくれれば相談にのったんに」と言った。

その後も年賀状と誕生日の連絡を止めなかった友達。
ほとんど連絡をしてなかった俺を結婚式に呼んでくれた友達。
今年の彼の誕生日、毎年のことだけど、俺は一切連絡を取らなかった。。。

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