Land of Riches


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 2025年10月08日(水)   吉備/前 

諸事情あって10月取得となった夏休み。過去2年は刀ミュ大型公演の遠征に合わせましたが、
今年は東京ドーム開催=遠征不要だったため、いつ取るか、むしろ悩んでしまいました。

昨年末に書いたウィッシュリスト100、正直半年も経過したら色褪せてしまっていますけど、
「ウユニ塩湖みたいな景色が見たい」と書いていました。内房など日本にもウユニ塩湖に似た
景色で有名なスポットはあるのですが、その一つに香川県三豊市の父母ヶ浜があります。
干潮時の夕暮れが狙い目とあったので、今年はそれに合わせて瀬戸内を旅すると決めました。
宿は刀剣乱舞コラボ・雲の旅を実施中で、交通の要所たる岡山に。会社の福利厚生も活用します。

東京駅でルイベの文字に負けて北海道から来た佐藤水産の駅弁を買って新幹線のぞみに乗車。
発売日朝10時過ぎにすぐ押さえたEX早特21で片道3000円以上節約できました。
岡山までの乗車時間は3時間を超えるため、なかなか長く感じられます。

当初の予定では初日にホテルへ荷物を置いたらすぐ四国へ向かう予定でしたが、天気予報では
初日のみ夕方は曇り(昼は晴れていたのにきっちり曇って、天気予報の精度に感心しました)と
出ていたため計画を変更して、雲の旅スポットのうち営業している2か所を先に訪れました。

まずは林原美術館。岡山城との共通入場券(雲の旅コラボ仕様)を購入します。
林原美術館で買うと雲次、岡山城で買うと雲生の男士イラストになるアイデアが強いです。
そもそも「雲の旅」という企画名も、とうらぶが亀甲正宗のマゾ設定なみに名前からこじつけた
クラウドエアラインなる謎設定を逆手に取ったもので、二振りが音声ガイドする際の設定も
「クラウドエアラインが企画したオプショナルツアーで岡山カルチャーゾーンを巡る」ことに。
グッズもフライトタグだったり、航空券チックなデザインの一筆箋だったりと凝っています。
企画立案は岡山城が主体となって行ったようですが、審神者文化に強い担当者がいるようです。
あと音声ガイドが無料なのは強すぎる…推しでなくても聞いてしまう!(最高でした)

入口のもぎり担当者に、今回の3館連携展示では林原美術館が一番展示数が多いと言われました。
中国山地の砂鉄、たたらに必要なクヌギ類が自生と鍛刀の材料に恵まれた岡山は刀剣王国。
東の吉井川沿いでは長船派や一文字派、西の高梁川流域では青江派が栄えました。
今回スポットライトを浴びている鵜飼派(雲類)は旭川の上流・宇甘で作刀されました。
何故か京都の来派に似ていたり、青江派との共通点があったりする特色を他の刀派の作品と並べて
実感しようという趣旨の展示です。林原美術館では近所とも言える青江派との比較でした。
映りは私のメガネ矯正視力ではよく分からないのですが、反りは姿を見てすぐに分かりました。
(青江派や長船派は腰反りなのに、雲類は来派と同じ輪反りで円を切り取ったかのよう)

林原美術館では雲生の立ち絵にある鍔に似ている…というだけで龍車蟷螂透鐔が展示されていて、
コラボへの理解を感じました。こぺさんの描き下ろしではまた別の鍔をしているのですが…!
同時展示の正阿弥勝義作品も、金属でできているのが信じ難い精巧な作品ばかりで唸りました。
また美術館の建物もあえて焼きすぎ煉瓦を積んだりした有形文化財で風情がありました。
(とうらぶ実装男士では九鬼正宗がここの所属品で夏には展示コラボをしていた)

美術館の近所に、船山さんのRKUの後輩・関戸さんが引退後に開いたカレー屋があります。
店名"OKAYAMA curry17"は背番号にちなんだもの。大学時代、先輩に連れて行かれた店で
スパイスカレーに目覚めたそうですが、龍ケ崎近辺にそんな店ありましたかね……?
店主はRKU時代から寡黙な性分で今も変わっていないと調理する背中から感じましたが、
共に店を切り盛りする奥様が親しみやすい方で、店はほぼ女性客で埋まっていました。
デザートのバスクチーズケーキも美味しかったですが、これがあるのも奥様の観点からでしょう。

雲の旅は3か所もあるのに1日あれば全部見られる岡山カルチャーゾーンの近接ぶりが魅力。
岡山城は再現天守閣らしく内部は博物館化されていましたが、監修に岡山市出身でTVなどでも
活躍されている歴史学者の磯田さんを迎えているだけあり、宇喜多・小早川・池田の3家が
次々と支配した街の歴史が分かりやすく紹介されていました。近年の水害と街作り史の関係まで。

刀の展示は少なめで来派との比較でした。建物内にカフェがあるのも再現天守だからこその強み。
1日20食限定・雲の旅パフェもまだあったので食しました。青空を模したゼリーが印象的ですが、
お城モナカの上にホイップで雲が乗っているのも良かったですし、1粒だけのマスカットが本物…!

夜は駅直結のイオンモールへ。6・7階が食堂街ですが、地元メシはむしろ4階のフードコート。
宮下酒造のビールは前回(山鳥毛が岡山市で展示されていたコロナ禍前)味わったので、
今回はYoutuberのZAKIさんお気に入りの倉敷ふるいちのぶっかけうどんを食べました。
(イオンモールに行く前、さんすてで普通の生ビールを飲んだのは事実なので書き残しておく)
地元民に愛されすぎて常時注文待ちの列ができてました。ノーマルのぶっかけうどんは中央に
うずら卵(生)があるので、ひねって梅干しぶっかけを頼みました。美味しかったです。
駅の土産物屋で白桃アイスバーとスイートポテトを仕入れてからホテルに戻りました。

2025.10.19 wrote


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