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Land of Riches
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年末どう過ごすか迷いましたが、木原さんの1stアルバムリリイベにもご縁なかったので、 早々に帰省と決めました。これなら二度目の刀剣乱舞コラボ中の関鍛冶伝承館にも行けます。 前回はせっかくの岐阜県内開催コラボなのに行けなかったので…思えば、今年岐阜県内での とうらぶコラボは関ヶ原に続き2回目ですね。案外恵まれている部類の都道府県…? (原則として刀剣展示がないとコラボは組まれないので開催地に偏りはあると思う)
関市は生まれ育った岐阜市の近場ながら、百年公園くらいしか行った記憶がありません。 アクセスも最初に浮かぶのはバスですが、今回は関市長が社長を兼任している長良川鉄道と 駅名標までコラボ仕様のため、美濃太田経由で遠回りになると承知で鉄道を使いました。
実際、結構な数の審神者がせきてらす前駅で特典と引き換える降車証明書を求めていました。 都会のお嬢さんには不釣り合いなボロボロ気動車(でもタッチ決済やPayPayが使える)、 残念ながら『関の孫六号』には行き帰りとも巡り会えませんでした…。
関鍛冶伝承館は常設展から説明が生産者視点。刀鍛冶はどこから関にやって来たのか (美濃伝は五箇伝では後発。伝承館の隣にスタンプラリースポットでもある春日神社があり、 大和伝の流れを引くと分かりますが、作品を見ると相州伝も北陸経由?で影響しています)、 刀はどうやって作られるのか、拵えには何人の職人が関わっているのか等の切り口です。
刀の展示も関鍛冶の始祖とされる元重から現在進行形で関で作刀する刀鍛冶の作品まで。 人を斬らない現代刀は、目釘穴が1つしかない奉納刀に近い清廉さを私は感じます。
2階の展示室が今回のテーマ『孫六兼元と三本杉』に合わせた展示です。 同じ実戦刀でも分厚く頑丈な同田貫に対し、歌仙兼定のような片手持ちを意図した作もある 美濃伝は会場に置かれた木製模型でも驚いた程の薄さ。それで折れず曲がらずなのです。 前述の通りあちこちの生産品から影響を受け、戦国時代に必要とされた最先端の商品を工房で 生産(刺殺専用両刃の短刀は初めて見ました)していた関鍛冶。「兼元」も名乗った人数が 絞り込めない一種のブランドでした。今も街のあちこちに孫六があるのと同じですね。 (関市ではlack先生絶賛の鰻屋や土産菓子も孫六だし、ショッピングセンターさえマーゴ)
代名詞とされる三本杉も、当初は手元にだけ曲線を入れるのと同じで利用に際してメリット (恐らく強度の問題)があったためなのに、時の流れと共にブランド代名詞のデザインに。 後代の兼元は完全に中央が高い3本1セットの意匠として刃文を描いているのです。
退館後はスタンプラリー。神社2、駅1、博物館2とスポット選定に悩んだ節を感じました。 弁慶庵では初めて松尾芭蕉の弟子・広瀬惟然なる人物の名を知りました。生涯童心を忘れず、 俳諧は3歳児の気持ちで詠むのが大事と言う師・芭蕉の教えを守り抜いた彼の作がこれ。 『梅の花赤いは赤いはあかいはな』 これが良くて『梅の花一輪咲いても梅は梅』がボコボコに批評されるのは納得できません…。
スタンプラリー景品を受け取りに伝承館へ戻り、隣のせきてらすで買い物して帰りました。 長鉄に今回のコラボ用割引往復切符(しかも硬券)があったことや関市に美味しそうな クロックムッシュの店があったのは帰りの車内でSNS見て思い出しました。 TDRや関西万博でよく言われたように、最近では出かける前に情報を一通り仕入れなければ 楽しめないのが当たり前と言われている時代ですが、帰省まで全く余裕がなかったので 今回は下調べほぼ無しで現地行きに踏み切ったのです。社会人は辛いですね。 (結局ランチは岐阜駅前の問屋街にできたカフェで飛騨牛タコライスを食べました)
2025.12.30 writing completed
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