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戦時の庇護 - 2011年02月12日(土) 戦争中、敵軍との銃撃戦の渦中にいていつ命を落としてもおかしくない状況下、わたしはたまたま街中で出会った敵軍の男に金で身柄を買い取ってもらい、安全な場所へと連れて行かれた。 金は、なんかしらんが当局がそういう人身売買を管理していたらしく、そちらに支払われていた。 そうしてわたしはその男の妻となった。 という夢を見た。 すごいおいしい話だ。 男がまたよくできた人で、人身売買で連れてきた女を妻としてきちんと扱える人間だったというのもまさにおいしい。 助けられる前、わたしはもうじき死ぬんだと思って捨て鉢になっていた。もう自分には助かる道などないのだと。 そんな中、あっさりと「女」だというだけで生きていけることになった。 なんともまれな幸運ではないか。 そこにわたし自身の選択が入り込む余地は除外されていた。 断ったらそのうち死ぬだけだ。 そもそも命の恩人で、よくできた人なのだから嫌いになるわけもない。 こうして転がり込んできた幸運によってわたしは生きた。 この夢にはわたしの現実の人生観とリンクしている部分が多い。 基本的に受け身だった。 誰かが助けてくれるまでじっと辛抱して待っていた。 でもまあ、最近はそうでもない。 高校入試が終われば仕事に余裕ができる。 そしたら動き出そうと思う。 庇護してくれる人はいないが、話し相手になってくれる人はいるはずだ。 とりあえず今は生理で腹が痛い。 引越しのときからずっと放っておいたままの宮部みゆきの「楽園」を読んだ。 わたしは読書家ではない。 たまーに、年に数回、思い出したように読むだけだ。 だから新聞も取らない。 取ってもまともに読めないのがわかっているからだ。 そして通して読めるのはまさに宮部みゆきの書くような平易な読みやすい文体だけだ。と言っても赤川二郎とかは知らない。東野圭吾も知らない。 もっともりもりいろんな活字に触れられる人になりたいとよく思うのだが、そうはならない。根がアホなのだろうと自分でも思う。 「模倣犯」とつながっているのでそちらを先に読むべきだったのだろうけれど、まあ買ってしまったので「楽園」を先に読んだ。 ミステリーなのだから当たり前なのだけど、どうにも火サスの香りが漂う。話の込み入り具合は比でないけれども。 宮部みゆきは「ぞろ」をよく使うのがわかった。 「ぞろ」という接頭語があることをわたしはこの本で知った。 「ぞろ」は結構便利なことばのようだ。 「〜するやいなや」という意味に使えるようだし、「いつものように」という意味でもよいようだし、「揃って」とか「いっしょに」とかいう意味にもなるようだ。「ぞろぞろ」からつながってるのかもしれないけど、何かが継続して長々と続く、しかもそこには何かしら人やものの動きが伴っている様子を表現することもある。 「敏子は否定した。」 より 「敏子はぞろ否定した。」 のほうが、かかる言葉をよく強調していて臨場感がある。 「ぞろ」を辞書検索してみても出てこない。 知恵袋で意味を質問している人もいたが、答えが一件しかなく、しかも意味のよくわからないものだった。というかたぶんあの答えは間違っている。 mixiの宮部みゆきコミュとか言ってみたらわかるかもしれない。 というかむしろコミュ内の合言葉的なものになってる気さえする。 そのぐらい「ぞろ」は目につく。 でもめんどくさいので実際に見に行って確認はしない。 そんな人生観。 受け身っつーか、めんどくさいのね。多分。 もう寝よう。 起きてるのめんどくさいから。 明日一日で部屋が片付きますように。 無理かな。今回の生理けっこうきつい。 -
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