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困ったことになりました - 2011年06月28日(火) 5年前から働いてくださり、うちの教室になくてはならない存在となっていたスタッフさんが突然辞めることになった。 スタッフさんが皆帰り、教室がもうすぐ終わろうかという時間にご主人がいらっしゃった。 以前、ご親族の葬儀で一度お会いしたことがあるだけだったので、すぐにはそのスタッフさんの旦那さんだとわからなかった。 ご主人はひどく腹を立てて 「ストレスとプレッシャーでダウンしてしまったらしく、入院することになった。もう今月で辞めさせます」 ということを言われる。 とにかく面食らってしまった。 鳩に豆鉄砲とはこういうことなのだろうと思う。 今、どうしているのだろうか。 ちょっと疲れがたまっちゃったんですねしばらく休めばよくなりますよとかその程度のことなのか、何かまずいことになっているのか、まったくわからない。ご主人に聞いても答えてくれない。雇用主だからとかではなく単純に気がかりですから教えてください、どういう状況なんですか?という意味のことをわたしが尋ねるとご主人は「わかりませんよ!」と怒鳴った。 とにかく入院のいきさつについて詳しく話を聞かせてほしいと伝えたのだが 「もうとにかく辞めさせますから!!」 と言い捨てて、乱暴にドアを閉めて帰ってしまわれた。 可能ならばご本人に話を聞いてみたいのだけど、ご主人から 「入院してますから、しばらく本人には連絡もしないでください」 と釘を刺されているので電話もできない。 確かに、今日初めての仕事を頼んだ。 プレッシャーだったというのはわかる。 しかし入院するほどなのだから、もちろん今日の一件だけが原因というわけではなく継続的にストレスを溜め込んでいたということなのだろうとも思う。 その原因がいったい何なのか、あの仕事なのかそれともこの仕事なのか、それとも全部だったのか、かなり考えてみたが、仕事の内容に思い当たる節はない。ということは、上司であるわたしが彼女のストレスゲンだったんだろう。仕事の内容そのものではなく、その任せ方、裁量の幅の持たせ方の判断を誤ったということ、そしてほめ言葉を十分にかけてあげられなかったということだ。 地震がどうだとか菅内閣がとか他愛ない会話をしていたときも、内心はどろどろだったのだろう。平常心を保つためにきっと無理をしていたのだ。 それにしても。 なぜ、もっと早く相談してくれなかったのだろう、という思いは残る。 言っても無駄だと思われていたのだろうか。 今までそうしてきたのではなかったか。 気づかないところで我慢を強いていることぐらい、たぶんたいていの上司は想像している。 わたしにはわかりたくてもわからないことは必ずある、だから教えてください、というわたしの頼みに応えて、彼女は幾度も改善案をわたしに伝えてくれていた。 不満や要望があるときは、きちんと言ってくれていたのだ。 今までは。 その対策が不十分だったということなのか。 彼女からすれば「もうあの人には言っても無駄だわ」ということになってしまっていたのか。 などといろいろ考えたが、わたしは彼女を理不尽に叱りつけたことなどはたぶんないし(というか叱る必要もないほどよく気の利く人だったので)教室だけが入院の原因というわけでもなかろうと思う。まったく無関係だとは思っていないが、何かしら具体的に病気や障害が発症したと考えるのが自然だ、と、ここ最近の様子を思い出すにそうとしか考えられない。 たとえばわたしはうつ病で倒れる直前まで普通に仕事をしていたし、旅行に行ったりもしていた。愛想笑いもできたし、周囲の人とのコミュニケーションも一応できていた。疲弊してはいたが。 その最後の一押しが教室になってしまったというのはもしかしたらあるのかもしれない。 ただそれにしても、わたし一人が特別に悪いとは思えない。 それを諸悪の根源のような言いようで旦那さんから怒りをぶつけられる筋はないし、何よりご本人の本意ではないと思う。 一緒に悩み、喜びながら子どもの成長を見守ってきたそのすべてが負担でしかなかったとはとても思えない。 でもたぶん旦那さんも動揺していたのだろう。話の整合性が少し怪しかったところもあり、とにかく後日、落ち着いた頃にご自宅のほうにお電話いたします、と伝えて今日は終わったのだが。 はー。 大変なことになった。 というのも、ほかに二人、6月いっぱいで辞めたのだ。 こちらは事前からわかっていたことで、一人は妊娠、もう一人は専門職の待遇の良い派遣が決まったとのこと。 来月からうちの教室はいったいどうなることか、なんかもう想像したくもない。 ほんとに想像したくもない。 とりあえず金曜日は事務局の方と母に来てもらうとして、来週からどうしよう。 これから入る新人さんたちに頑張ってもらうしかないね…。 -
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