Love Letters
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2003年05月11日(日) 赤い糸


 昨日、

 あなたは、

 従兄弟の結婚式に出席しました。




 「親戚の叔母さま達に

  『結婚しないの?』って聞かれなかった?」


 「いや、全く。(笑)

  俺はもう結婚しないつもりだって

  みんな分かってるんじゃないかな。(笑)」




 あなたの周囲には、

 30代で結婚する人が多くて、

 あなたは、時々、

 友人の婚約の知らせを聞いたり、

 披露宴に招待されたりします。




 「小夜子と一緒に暮したい。」


 あなたはそう言ってくれたけど、

 私達が

 これから先も結婚しないということは、

 二人の暗黙の了解になっています。



 あなたは、

 結婚したいということを口にしたことはないけれど、

 もし、私があなたと結婚出来るなら、

 それは、二人にとってもっと幸せなことだったのにと

 感じる瞬間はあるでしょう。



 私達の会話には、

 子供の話題がよく出て来ます。

 それは、私の子供達の話だったり、

 あなたの可愛い甥っ子の話だったり、

 あなたの友達のお子さんの話だったり…



 「俺って子供好きかも。(笑)」


 そんな言葉を聞くと、

 私の胸はきゅんと痛みます。




 「誰かいい人が現われたら結婚してね。」


 私がそう言うと、

 あなたは、ひどく落胆した表情で、


 「小夜子は俺と別れたいの?」

 と言います。


 だから、私は、

 たとえあなたが

 心のどこかで

 結婚したいとか子供が欲しいとか思っていたとしても、

 相手が私でなければ

 それはあなたにとって幸せなことではないのだと

 思うようになりました。




 将来一緒になる人とは

 小指と小指が

 見えない赤い糸で結ばれていると言います。




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