Love Letters
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2003年06月16日(月) この恋を失う日が訪れても


 土曜日の夜、

 私達は、お気に入りの和食屋さんへ行きました。



 閑静なオフィス街の一画にある、

 カウンターとテーブルが三つだけの

 こじんまりとしたお店。

 仕入れた素材によって

 その日のメニューが決まります。

 美しい和紙に達筆な毛筆で書かれた

 日替わりのお品書きは、

 お店のご主人の手作りです。



 私達は、

 カウンターに座り、

 いつものように

 楽しいお喋りをしながら、

 美味しいお酒とお食事を頂きました。



 私が暫く席を外している間、

 あなたは、
 
 顔なじみの仲居さんと話をしていたようです。



 私が席に戻ると、

 あなたは、嬉しそうに言いました。




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 もし、その言葉だけを聞いていたら、

 私は、複雑な気持ちだったでしょう。

 だって、

 私は、離婚歴のある二人の子供のお母さん。

 あなたには、

 もっとふさわしい女性がいるはずだって

 心のどこかでいつも思っているから…



 だけど、

 本当に嬉しそうなあなたの笑顔を見たら、

 私まで嬉しくなって

 笑ってしまいました。


 「大事にしなきゃ駄目だよって言われた。(笑)」


 「今まで、遊んでたからでしょ?(笑)」




 別れた夫は、

 こういうことで喜ぶ人じゃなかったなと、

 ふと、思い出しました。

 彼にしてみれば、

 謙遜のつもりだったのでしょう。

 人前で貶されることが多かったから、

 私は、彼の知り合いに会うのが苦手でした。



 あなたと一緒にいると、

 私はいつも尊重されていると感じます。

 

 いつか

 この恋を失う日が訪れても、

 あなたとならずっと

 友達でいられる…

 そんな気がします。



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小夜子

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