2003年06月03日(火) |
畦道ロードにほろよい専務(兵庫中町編) |
午前9時すぎ会社を出発。京都東インターより名神高速、中国道をへて滝野社インターで下り、加古川沿いに北上、中町をめざします。
ここには、15年ほど続けて兵庫県産山田錦を買わせてもらっている、栽培農家、間嶋宏行さんがいらっしゃいます。中町は山田錦の親、山田穂発祥の地(もう一方の親は短稈渡船/たんかんわたりぶね)で、昔は繊維で大いに栄えた町だったそうですが、今は山田錦で町おこしをしておられます(なんとJAや役場の公用車は山田錦のマーク付き)。
山田錦といえば、中町のもう少し東にある吉川町や東条町の特A地域が有名ですが、間嶋さんの田んぼもその地域によく似た土壌で、地元の栽培農家が模範にするほど立派な山田錦を取られます。「作り手の顔の見えるお米」を使うことをモットーとする弊社としては願ってもない購入先なのです。
昼食をすませ、1時すぎに中町に到着、間嶋さんとの仲立ちをしてもらっている、地元の肥料店、吉田商事さんとともに自宅を訪問させていただきました。
中町の田んぼはまだほとんど田植え前。山田錦は7、8日からはじまり、14、15日くらいがピークだそうで、去年、出穂(しゅっすい)後の8月末から9月にかけて高温が続き、胴割れ米が多かったことへの反省から、できるだけ田植えを遅らせているとのことでした。
ここで話題になったのは良質の山田錦をとるための条件で、環境的要件はもちろんのこと、栽培する人の素養も大切で、特に田んぼの水のかけひき(1日に何回か水の様子を見て、水を入れたり、抜いたりすること)は良い山田錦をとるためには大変重要なことだそうです。山田錦も人を見ているそうで、水のかけひきをルーズにする農家は良質のものをとれないそうです。
環境要件の主なものを、順番にあげていきますと。 1)土 壌
2)日 照 日照時間が長いこと。品種名の通り山田錦は平野部ではなく、山間で栽培されるため、南北に走る谷よりは、東西に走る谷の方が理想的。(中国道沿いに栽培地がならんでいるのはこの理由もあります)
3)気 候 当然ながら稲刈りが終わる10月末くらいまで、霜の心配がないことが条件。これによりおのずと北限が決まってきます。
4)湿 度 湿度は低めで、風通しのよいほうが病気が出にくい(減農薬につながります)。
5)日較差 夜と昼の温度差が大きいほうが良い。山間で栽培されるのもこの理由によります。
2時間程度、3人で山田錦について情報を交換し、山田錦の苗をみせていただいて、そこで間島さんの記念写真。ことしも良い山田錦を期待しています。
4時すぎに中町を出発して、明日は徳島県阿波町の山田錦見学です。淡路島を縦断して、私の奥様の実家、香川県さぬき市寒川町でお泊りです。
◆ほろよい旅日記(おまけ)/6月淡路は、たまねぎロード◆ 淡路島は日本で有数のタマネギ産地って知ってました?本州四国連絡道で縦断中、車中にまで漂ってくる面妖な匂い。今、春タマネギの収穫で高速道路までタマネギの匂いがただよってくるのです。 そして、明石海峡大橋のたもとのサービスエリアには……、ありました! 淡路島限定「たまねぎキティちゃん」携帯ストラーップ。
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