「不渡手形」を出した取引先がでました。
御主人が病気で療養中でお仕事ができず、ずっと店を閉めておられたのですが、不渡りを出すとは思いませんでした。
こじんまりと御夫婦で商売をしておられ、安売りもせず、お酒の販売先も個人がほとんどのはずで、売掛金を回収できなくなるような危ないところはないはずです。
弊社が受け取った手形も不渡りになり、ほかの酒造会社が受取った手形も不渡りになったそうです。
手形管理をどのようにしておられたのかわかりませんが、事前に連絡していただければ、期日を何ヶ月か先に延ばした新しい手形と交換するような方策も考えられたのです。銀行取引停止になってしまったら取り返しがつかなくなります。
ちょっと手形のことを勉強してみると、手形にまつわる汚くてえげつない裏話は、枚挙にいとまがありません。義理で裏書をしたために財産を失ってしまった人間は無数にいます。
大企業ならともかく、私たちのような零細な企業は手形を切らないにかぎります。
さて、どういうふうに不渡りを出した得意先は事後処理をされるでしょうか。商売人としての良識と覚悟がためされます。
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