金紋本醸造(他社の上撰クラス)の原酒を、貯蔵タンク1本分(6600リットルほど)ろ過しました。
これまで去年のお酒(平成13年12月から14年3月に造った酒)をビン詰めしていたのですが、ようやく在庫が切れ、今年のお酒(平成14年12月から15年3月に造った酒)に手をつけることができました。
しぼりたての時期からひと夏すぎ、貯蔵タンクで6ヶ月余り(常温)熟成していますので、まあまあ落ち着いた感じの原酒になっていたのですが、若干、若さが残り、荒荒しさも感じられましたので、1000リットルあたり70グラムほどの活性炭を使い、落ち着いた感じの原酒に仕上げました。
いつもは春の需要期間が終わる6月位にに新酒に手をつけるような製造計画を立てるのですが、レギュラー酒の販売量がここ数年漸減しているので、予定より3ヶ月ほど遅れています。
去年の古酒の半端が500リットルあまり残っており、それに本日ろ過した新酒を1200リットルまぜて明日ビン詰めの予定です。これを合酒(あいしゅ)といい、古酒から新酒に切り替えるときに、急激な味の変化がおこらないようにする配慮です。
残り5400リットルほどは、ろ過済みの原酒をいれるタンクに貯蔵しなおし、これから何回かにわけてビン詰めします。
古酒から新酒への切り替えは、どの蔵元さんでもあることなのですが、たまに「味がかわった」と電話してこられる愛飲家の方がおいでです。
事情をお話し納得していただくわけですが、味が変わったことがわかる位、続けて愛飲してもらっているお客様がいることは、まことにありがたいことだと感謝いたしております。
しかし蒸し暑い中、汗ずくになっての作業でほっこりしました(ろかの具合を確認するため、何回かきき酒をしながらの作業で、もちろん呑んじゃいないんですが、結構よっぱらってしまい、これもこたえます)。
今日は、お風呂に入ってはやめに寝ます。
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