竹生島の天敵といっても、弊社の強力な競合蔵元のことではありません。
今朝方、台風一過であんまりきれいに晴れ上がったので、湖岸に出てみると川鵜の大群がすぐ近くの琵琶湖を遊弋していました。
その数、数百羽にのぼり、黒々と禍禍しいウンカのごとき大群です。
朝ご飯時なのか、落ち鮎をねらいしきりにダイビングをくりかえし、しばらくすると飛び去っていきました。
ほろよいが子供のときには、川鵜などまったく見かけることはありませんでした。よく見かけるようになったのは十年余り前くらいからでしょうか。
実はこの膨大な数の川鵜の営巣地のひとつが竹生島なのです。深い緑に包まれた竹生島の木々に何百もの巣を作り雛をそだてます。そのフン害たるやすさまじく、数年のうちに木が枯れはじめました。
謡曲で湖に映すその姿を「緑樹陰(りょくじゅかげ)」とたたえられた姿は今はもう一部に残るのみ、木々が枯れ果て、荒涼ととした部分が広がりつつあります。
なんとかならないものでしょうかねえ。
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