海津ほろよい日記
湖畔の酒蔵 ほろよい社長の日常

2003年10月09日(木) マキノ山田錦の籾摺り

今日は10月5日から3日間かけて収穫し、乾燥が終わったマキノ山田錦の籾摺りです。機械にかけて籾殻を取り除き、ふるいにかけて未熟米や、砕米をとりのぞき、粒のそろった玄米に調整します。

ほろよいは小売酒販組合との打ち合わせにいかねばなりませんので、早藤君に吉原さんのお手伝いをしてもらいました。。

朝8時前より作業がはじまり、夕方までかかって全部の籾摺りを終了しました。

2.0のふるいで選別された花嵐仕込み用の山田錦は54.5俵でした。耕作面積は1.2町なので反収は4.5俵です。やはり夏の天候不順が響いたのでしょうか、去年に続いてかなり少ない収穫量です(反収6俵強を目標にしているのですが)。

4枚の田んぼのうち、知内川に近い2枚は土地が向いていたのでしょうか、けっこう粒が充実し、稲穂はきれいに黄色くなっていました。

他の2枚はあまりよい色をしていなかった上に、ことしも鹿がやってきて穂を食べたあとがあり、こちらの方で収穫を減らしてしまったようです.

ふるいに落ちた玄米を1.9のふるいでもう一度選別し、2番手の玄米が11俵とれました。これは粒はそこそこ揃っているのですが、酒の仕込みには使用せず、食用のお米に混ぜて食べて処分しています。

このふるいにも落ちた玄米は「いりこ」と呼ばれ、家畜の飼料として業者が買い集めにやってきます。

これを安く大量にあつめて、ふるいを何種類も通し、いろんなグレードのお米をつくって、良い物は飯米として販売するような裏技もあるようで、まさにお米の世界は百鬼夜行です。

米穀データバンクのホームページの更新情報欄には、生産地や品種を偽って摘発され処分された会社や農協の名前がいくつもでています。全員がそうではないのでしょうが、このギョーカイ、人が悪くないとやっていけないようです。

とにかく全部で54.5俵もあれば、花嵐はタンク2本仕込めます。今から仕込みが楽しみです。








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