海津ほろよい日記
湖畔の酒蔵 ほろよい社長の日常

2003年10月11日(土) きき酒滋賀県代表首をひねる 

10月17日の全国きき酒選手権大会を前に、滋賀県代表選手2名の直前勉強会をさせていただきました。

会場は平成10年の大会で個人準優勝をされた、小川勝義さんが経営する浜大津の料理店「串屋敷」さんです。おりから大津祭りの宵山で、大津の町中は山車が引き出され、太鼓や笛の音でお囃子があちこちから聞こえてきます。

全国大会の雰囲気を知ってもらうために、去年と一昨年のデジカメの記録をノートパソコンのハードディスクに落として持参し、ご覧いただきました。10年あまりも随行していると、大会の雰囲気にのまれて本来の実力を出し切れない人が何人もおられるので、過去の全国大会の様子を画像で眺めるだけでも勉強になるはずです。

きき酒に使うお酒も、全国大会の場合は、精米歩合の高い(おそらく精米歩合60%より白いものばかり)で、吟醸や純米吟醸の若いものや、熟成したもののバリエーションから出題され、お酒の温度も冷やした状態できき酒競技を行ないます(それでも全問的中させる選手が必ず数名はでるのが、この大会のレベルの高さを物語っています)。

少し難しいかもしれませんが、同じ仕込配合の大吟醸の酒造年度の違うものや、半年程度大吟醸や純米吟醸を常温で熟成させたものを、冷やしてきき酒していただきました。

結果は案の定、御両人とも的中数はあまりよくありませんでした(私が真剣にやっても全部あてるのは難しいでしょう)。でも練習で難しいきき酒をやっておれば、全国大会ではとまどうことは少ないように思います。去年の全国大会の酒は、実際もっと味に差がありましたから。

答えあわせをしてから、それぞれのお酒の味わいの微妙な差を、選手の方と意見交換させていただきました。

そのあとは、壮行会をかねて選手の皆さんと大宴会となり、楽しいひとときを過ごすことができました。

いろいろ難しいことは言いましたが、この大会そのものが「日本酒の需要開発の一環として、消費者のみなさんに、お酒の味わいについての理解を深めるため」に行なっているものなのですから、競技半分、好奇心半分くらいで楽しんでもらえればよいとほろよいは思ってます。結果はそのあとからついてくるものなのですから。

御両人様ともごくろうさまでした


 < 過去  目次  未来 >


ほろよい [HOMEPAGE]

My追加