蔵人さんが蔵入りし、お掃除がはじまり、仕込みが近づくと、いろんなものが必要になります。
仕込み蔵の床や醸造器具を洗浄する消毒剤、浄水器の活性炭(家庭用の百何倍もあるドラム缶のような浄水器を御想像ください)、たわし、ささらなどの消耗品。
醸造協会からは協会酵母のアンプル。もやし屋(麹菌を販売している会社です)さんからは、酒母用やもろみ用の「種もやし」。酵母を活性化するための培地も本日届きました。
もちろん、酒造用玄米の仕入れや、精米工場の申し込みも、はじまっています。
取引先の銀行とは、酒造資金融資のための最終的な手続きの段階です。
仕込み管理用のいろんな報告書の用紙や帳簿も整えねばなりません。
蔵人さんたちの、朝昼晩の食事も、給食屋さんや近くの仕出しやさんから届きはじめました。
吹けば飛ぶような零細蔵元とはいえ、春夏秋と休眠していた酒蔵が、きしみを上げながら目覚め、活気を帯び、稼動を始めました。
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