海津ほろよい日記
湖畔の酒蔵 ほろよい社長の日常

2004年04月20日(火) 國酒


    ↑小泉総理の「國酒」です

こんなナショナリズムふんぷんとする呼び方は、ほろよいは嫌いなのですが、日本酒は「國酒」なのだそうです。

消費量をモノサシにすれば、日本の國酒はとっくに「ビール(発泡酒を含む)」にとってかわられていて、つい最近焼酎が「第2國酒」になっちゃいました。

やっとこ「第3國酒」の地位に甘んじているのがわが業界で、「國酒」などと声高に日本酒造組合中央会が言いつのっている姿は、何やら太平洋戦争末期のわが国を見ているようで、なんとも情けなくなります。

全世界的に見ても、「國酒」と呼ばれるお酒は、原産国での消費が落ちているそうで、フランスにおけるワインしかり、アメリカにおけるバーボンウイスキーしかりだそうです。

日本酒も、せまい日本から抜け出して市場を全世界に求める時期がきているのかもしれません。

日本酒造組合中央会は、内閣総理大臣が変わるたびに「國酒」という文字を揮毫してもらい、色紙にして全国の蔵元さんに1枚ずつ配っておられます。

意外なようですが、あのお口の悪い森総理が、なかなかうまい字をお書きになります。わが業界出身の宇野総理も当時から多芸多才の誉れ高く、なかなか達筆な印象をうけました。

それでは小泉総理はどうかって?
ちょっぴり雑で、ピンピンと跳ねまわった元気な「國酒」です。

ねがわくば日本酒の業界も、旧弊を打破し、ねばり強く構造改革を進めておられる小泉総理にあやかりたいものです。


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