海津ほろよい日記
湖畔の酒蔵 ほろよい社長の日常

2004年04月25日(日) 稲作戦線異状あり

マキノ山田錦の種まきがありました。

吉原さん御夫婦と栽培指導の平井さん、ほろよいといういつもの面々で、ほぼ1日がかりで275枚の苗箱に24.5kgの種籾をまき、苗代にならべました。

苗箱1枚あたり種籾約90gと、極端に抑えた量ではありませんが、周囲のお百姓さんに比べるとかなり少なめな種籾の量です。

作業の途中で一服しながら「今年は苗をダメにした農家が非常に多い」ということを耳にしました。

このあたりのお百姓さんはゴールデンウィークに集中して田植えをされますので、逆算して4月はじめに種籾をまきます。そのころはまだまだ寒いので保温のため、苗箱にビニールをかぶせたり、ビニールハウスで育苗(いくびょう)されるのですが、4月半ばに初夏のように気温の高い日が数日あり、保温のビニールをはずしていなかった苗代は高温になりすぎて、種がダメになり苗が生えてこなかったというのです。

なるほど、そういえば1週間ほど前、知り合いの農業資材屋さんが着慣れぬスーツを着こんで、納品した育苗資材が悪かったから苗がダメになったとお百姓さんからクレームを受けたんでこれからお詫びにいくんですと、手土産のお酒を買いにお見えになりました(はてさて、これも資材のせいではなく高温障害のせいかもしれませんなあ)。

御多分にもれず当地も第2種兼業農家がほとんどで、平日の日中は会社や工場にお勤めになっていますので、こういう異常高温に対して即座にビニールをはずしたり、換気をしたりして対処できない弱みがモロにでてしまいました。

いま農協には苗の注文(農協が予約を取って育苗し、農家に販売している分)が殺到しているようですが、とうてい十分な量は確保できないでしょう。

地球温暖化が進行しているとわりきって、ゴールデンウイークではなく、5月後半くらいから田植えをするつもりで準備をして丁度いいのです。こんなに田植えの時期が早くなったのは最近のことなのですから。




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