鮒寿しの老舗「魚治」の御当主が、58歳という若さで急死されました
滋賀県で鮒寿しといえば「魚治」とまで言わせるその名声もさることながら、故遠藤周作先生が愛された料亭「湖里庵(こりあん)」を立ち上げられ、日本全国から美食家がおいでになるほどの名料亭に育て上げた、料理人としての資質と経営手腕を兼ね備えた方でした。
ほろよいの蔵が、直接消費者さんに対して積極的にDMなどを出すようになったのも、魚治さんのやり方を大いに参考にさせていただいたからです。
中元や歳暮のピーク時期になると、集荷に来た宅急便が1時間近くもお店の前に止まっているのを横目で見て、うちもあれ位出したいものだと密かに思ったものです(今では弊社も年に数回くらいは30分程度止まってもらえるようになりましたが、まだまだ後塵を拝しています)。
いつもお店の調理場に立って仕事をしておられたので、ゆっくり話す機会があんまりなかったのですが、たまたま弊社においでになった時には、京阪神や首都圏の百貨店で、鮒寿しや湖魚の佃煮を販売しておられる経験をふまえ、鋭い意見を聞くことが何度かありました。
おりしも海津では商店街の活性化と町並み保存を目的に、商工会を中心にプロジェクトが立ち上がろうといた矢先の訃報。中核となって活躍すべき方が突然いなくなった痛手は非常に大きいものがあります。
魚治のHPはココ 湖里庵のHPはココ
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