2004年11月19日(金) |
初添(はつぞえ)/いよいよ本仕込み! |

↑放冷機(蒸し米を所定の温度まで冷やす機械)のホッパーに入った蒸し米
今日は第1号醪(もろみ)の添仕込みでした。
日本酒の仕込みは1日で行なうのではなく、添、仲、留と3日に分けて行ないます。
これはなぜかといいますと、一度に全部仕込んでしまうと、酒母で大量に培養した酵母が極端に希釈されて、雑菌が繁殖しやすい環境ができてしまうからです。
多少の雑菌が混入しても大丈夫なように、常に圧倒的に酵母の数が多い環境を維持しながら仕込んでいかねばなりません。
昔の人は、仕込みを3回に分け、徐々に仕込みの量を増やしていく方法をあみだしました。これが3段仕込みで、順に添(そえ)、仲(なか)、留(とめ)と呼んでいます。
その仕込みの量は、今仕込んでいる第1号醪の場合、総米(全仕込量)1220kgで、 酒母85kg、添175kg、仲330kg、留520kgとなります(残り110kgは、絞る直前にこれで甘酒をつくって醪に添加し、味の調整を行なうために使います。これを4番目の仕込みという意味で四段といいます)。
今日は第1号の添仕込みの日で「初添」といい、造り酒屋の節目の日になります。夕飯は少しごちそうになって、お祝いのお酒を飲み交わします(毎日のんでるんですけどね)。
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