8日目ともなるとモロミの流動性がまして、シャバシャバした感じになってきます。アルコール発酵は旺盛になり、炭酸ガスの発生も増加して、軽快で小さな泡が次から次へと現れ、パチパチパチとはじけて消えていきます。深夜、見回りに行くと、シンと静まり返った蔵の中で、仕込み第1号のタンクから、おおぜいの酵母たちのささやきが聞こえてくるようです。