「いよいよ酒造りが佳境にじはいります」と1月に書きこんで以来、4ヶ月。酒造りはとうに終わってしまい、桜の喧騒はどこへやら。力士祭りからゴールデンウイークに突入し、初夏になってしまいました。
なんともはや長いスランプではありましたが、ぼつぼつ身の回りのことを書きこんでみたい意欲も湧いてきましたので、よろしければおつきあいください。
というわけで、今日はマキノ産「吟吹雪」55%精米で仕込んだ15BY(平成16年2月に絞り、3月に火入れ後タンクで常温貯蔵していたもの)の純米酒をろ過しました。
最近の純米酒は、香りが高くてキレイな純米吟醸もどきが多く、低温で貯蔵するものですから、お燗をしてもお酒の若さがデフォルメされてしまい、じっくりと落ち着いて飲めるものが少ないような気がします。
40歳半ばとなった、ほろよいも体力の衰えをけっこう感じるようになりました。この年になると純米吟醸生原酒やら、大吟醸斗ビン取りなんていうお酒はうまいのですが、体力がついていきません。1年ほど常温で熟成させ、ほどよくカドがとれ、ややクスミ気味の純米酒を体温より少し低めのお燗で飲むとホッとします。
そいうふうに感じるほろよいが、うまいと感じる充分に熟成した純米酒でした。
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