普通預金の残高をながめながら冷や汗を流す、いつもながらの月末。
集金のついでにお酒の在庫を見ておこうと、佃煮加工場も経営しておられる酒屋さんをのぞくと、珍しく社長さんがおいででした。この社長、口はとっても悪いんですが、気のよい人でついつい長話をしてしまいます。
6月から鮎の「すくい漁」も始まるので、「今年は鮎はどうですか」とお聞きすると、「ほとんど獲れぬと」と御機嫌ナナメであられました。
4月、5月と「小糸網(刺し網の一種)」(漁師さんは単に「こいと」と呼んでます)で獲れる鮎が非常に少なく(一晩の漁で5キロとか10キロ程度の時もあるそうです)、鮎の値段が高騰しているそうです。
佃煮に加工してキロ6.000円で販売してもあまり合わないそうで、「100グラム600円なら牛肉なみで、お客さんも買ってはくれぬ」と、夏に向けて本格化する鮎漁を危ぶんでおられます。
いよいよ「鮎の木の芽炊き」も鮒寿司なみになるのでしょうか。
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