海津ほろよい日記
湖畔の酒蔵 ほろよい社長の日常

2006年01月25日(水) 吟醸ウイーク




↑10kgずつ小分けして袋にはいった山田錦。今日は477kg洗いました。


ほろよいの蔵でも、今、吟醸酒の仕込みが最盛期です。1月17日から2月2日までかかって、以下のように各種吟醸6本の仕込みを済ませねばなりません。

徳島山田錦55%、総米990kgの仕込み2本(純米吟醸/雪花、竹生嶋/吟醸)
マキノ山田錦50%、総米810kgの仕込み2本(純米大吟醸/花嵐)
マキノ山田錦40%、総米670kgの仕込み1本(竹生嶋/純米大吟醸)
兵庫山田錦40%、総米720kgの仕込み1本(竹生嶋/大吟醸)

吟醸仕込みで手間なのが原料米の洗米です。山田錦は軟質米で吸水も早いので10kgずつ小分けし時間をはかりながら、大量の水を使用して(米10kgあたり200リットル強必要)、専用の洗米機を使って4人がかりで洗っていきます。

55%の留の掛米ともなると400kgになりますので、同じ作業を40回繰り返し、8000リットルを超える水を一気に消費してしまいます。

吟醸を造るのには必要な作業なのですが、経営者としては、「高い原料米」に加え、人件費と上下水道代がかさむアタマの痛い問題です。

できたお酒が自分の思うとおりの価格で売れれば問題ないのですが、今は2000円の後半くらいで結構高いスペックのお酒が出回っているので、価格設定も押さえ気味にしなくてはなりません。

同じ結果が出せて、もっと安上がりな方法がないか工夫のしどころです。




↑洗米のスケジュール表。自分の蔵の設備や能力とにらめっこして、ムリのないように計画します。酒造りのドラマでは1本の仕込みにかかりきりになっているようですが、数本の仕込みが同時進行していきます。
「徳」は徳島山田錦、「兵」は兵庫山田錦、「マキノ」はマキノ山田錦のことをさし、数字はその日洗うお米の重量です。





↑タンクに書かれた洗米時間表、40個も洗うと途中でわからなくなったりしますので、こんな風にチェックしていくのが一番間違いないようです。


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