ちゃーむす日記
ちゃーむす



 母の日

今朝の新聞のコラムを読んで、ドキッとした。

そこには、サトウハチローさんの詩が載っていた。

この世の中で一番
美しい名前 それはおかあさん
この世の中で一番
やさしい心 それはおかあさん
おかあさん おかあさん
悲しく 愉しく(たのしく) また恋しく
なんども くりかえす
ああ おかあさん


お母さんは、私にとって唯一の存在だ。
生まれた時から、この年になっても、いつも甘えてばかりいる。
幼い頃の記憶では、お母さんは「いて当たり前」の存在だった。
嫁いだ今も、何かと頼ってしまう。

いつの頃だろう、お母さんの背を抜かしたのは。
結婚して、子供が生まれて、今は私も「お母さん」になった。
今のこの私の年齢の時、お母さんは必死で働いてくれていた。
毎晩遅くまで内職をしていた。
夜中にふと、目を覚ました時、お母さんは一人で起きていて仕事をしていた。
お母さんの傍らには、ラジオが深夜放送を流していた。
気がつくと、外はもう明るくなりかけていた。

中学生だったか、高校生だったか、私は独り深夜放送を聴いていた。
流れたオープニングの曲・・・・、私は驚いた。
いつか、お母さんが内職をしていた時の光景がよみがえった。
それは、あのラジオから流れていた曲だった。
思わず、涙が溢れた。


母の日に思う。

「お母さん、いつもありがとう。でも、まだまだ私はあの頃のあなたのような”お母さん”には、なれないでいます。」







2001年05月13日(日)
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