大橋泰彦演出。はさておいて、 高橋惠子が主演というこで、いそいそと見に行きました。
浮気したダンナを徹底的に許せないけど、夫婦であり続ける 二人の話。なんだろうな。 別れてしまえとか、そうゆうツッコミすら入れられません。
原作は読んだことないのですが、一回舞台で見たことがありまして、 その時のタイトルは「死の棘1999」 クナウカの美加里が、初しゃべりということで、 ↑この劇団は、ムーバーとスピーカーが分かれているのです。 人間版浄瑠璃のような感じ。新国立劇場の小劇場←当時、出来たばっかかな。
ダンナが、問い詰められて、 もう浮気はしないと云ったのに、実は隠し持っていた 他の愛人の写真をばらまいた所しか覚えてませんでした。 てゆうか、なんで、取っておくかなと思ったのが印象的。 ラストどうなったかすっかり忘れていたのですが、 今回のはラストは忘れても、この重苦しさは忘れられないだろう。
どよんとしてました。梅雨の時期にはぴったりなのではないかと。
舞台を見ていると、普通は終わるかな?やっと終わりだな、ぱちぱち が普通なのですが、終わってしばらくしても、観客は呆然としているし、 カーテンコールが無くて、さっさとひっこまれてしまったせいもあるのですが、 なんか、拍手もまばらで、やっと開放されたって感じの方が強い。
・・・もう、ひたすらに重い。
舞台上を水の上で区切っているというのか、 ステージの周りを水で囲っているという感じ。 その左右にある水のゆらめきも美しいのに。 池の上にあるステージかもしれない。 じゃなくて、二人の島なんだ。あそこは。
その中で二人は、闘っていた。 言葉で、殴り合ったり、つかみ合ったり、
いや、男の方は多分、心の声の自分を含め、 計4人いるのですが、ひたすら、水をかけあってました。 バケツで。ざばんと。コントとかじゃなくて、マジで。
こう眼前で水かけあって、そして服が重くなっていく様って、 なかなか見られないけど、いや、本当は見なくてもいいような、 そんなことも含めて、舞台で無くては成立しない空間なんだろうなと。
そうゆう芝居も久しぶりだなと思いました。
ところで、どうして男は浮気をしても、ばれないと思うのかしら。。。
そもそもの発端が、日記に不用意にカノジョのことを 書いていて、それを奥さんが盗み読みしていた。。。 (いや、怪しいとか思っていたから、10年目にして、読んだんだろうが)
てゆうか、 カイショのない男は浮気をする資格なんて、 ないざんすよ。
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