アナウンサー日記
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2001年08月18日(土) |
映画「赤影〜RED★SHADOW〜」を見た。(再UP) |
映画の公開も終わったので、アップと同時にいったんは削除した本文(↓)を、再アップする。(2001.09.22)
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結論から言おう。
「がっかり」した。途中で何度も席を立って映画館を出たくなった作品は久しぶりだ。
原作は、横山光輝の名作忍者漫画「仮面の忍者赤影」である。30代以上のひとならば、かつてテレビ放送された特撮作品を懐かしく思い出すだろう。「あの」りりしい赤影が、現代の映像技術で蘇る!それだけで胸が高まる。加えて、凝りまくった東映の「赤影」HP、たまたま見た予告編のクールな映像・・・ううむ。さすが東映50周年記念作品である。チカラが入っているではないか。期待は否応ナシに高まっていく。
で、公開初日に見に行ったワタシは、あっさり期待を裏切られ、イスを蹴飛ばしたいほど腹が立ったのだった。
なんと言うか・・・全編に流れるノリは、テレビの「東映戦隊モノ」に非常に似通ったものを感じた。中途半端なギャグに、青臭い正義感、表層的な愛情と友情、ご都合主義のプロット。ワイヤーアクションやCGとはひと味違うはずの「日本お家芸」トランポリンアクションも、ただただ迫力不足。そして素人大学生が書いたような脚本を忠実に演じる豪華キャスト陣・・・根津甚八、津川雅彦、藤井フミヤ、竹中直人、陣内孝則、風間杜夫etc・・・がまた、ひたすら虚しい。唯一、お姫様役の奥菜恵の可愛さは際立っていたか。
これがテレビの子供向け番組なら許せる。家で寝そべってお菓子でもつまみながら、あれこれツッコミつつ笑って見るだろう。だが、私は1800円も払って、仕事が忙しい中わざわざ映画館に見にきたのだ。「世界に誇れる日本製忍者アクション映画の誕生」に立ち会える、素晴らしい期待に胸をふくらませて・・・。
まだ言いたいことはヤマホドあるのだが・・・やっぱりこの辺で自粛しておく。
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