2003年04月26日(土) |
もう一度、逢いたくて。 |
本日は、朝7時起床。 会社がある平日より早い。というか起きられたことが奇跡。 どうしてそんなに早起きか、というと、映画を見に行くためです。
銀座シネパトスで、モーニング上映です。 「フォーエバー・レスリー」と銘打って、愛しのレスリー・チャンの 出演作品を、朝イチで上映しているのです。所謂、追悼上映。
今日は、レスリーの代表作と言っていいでしょう、カンヌ映画祭受賞作品、 1993年上映、陳凱歌監督の、「さらば我が愛 覇王別姫」
9時からの上映ということで、8時45分頃に会場に着いたのですが、 朝っぱらから、会場前には行列が!! ざっと30人はいましたよ!! 150人弱しか入らない会場は、ほぼ満席。女性が99%占有。
映画自体は、10年前に公開され、私も4度ほどビデオで見た作品ですが、 数あるレスリーの出演映画の中でも、この程蝶衣の役は、もっとも嵌り役で、 レスリーの実力・魅力が凝縮されたものだと思う。
舞台は日中戦争前から、文化大革命を経て1977年までの、激動の中国。 中国の伝統芸能である、京劇の世界。
レスリーは主人公の、相手役に恋する京劇の女形を演じましたが、出演に あたり、京劇の女形の挙措や、北京語の猛特訓(レスリーは香港人なので言葉 が違う)をし、徹底した役作りを行っています。
もともと、レスリーは完璧主義者で、撮影中は、自分が演じる役になりきって しまうのですが、自身が実生活でも同性愛者であることもあって、特にこの 蝶衣役は、他の作品と比べても鬼気迫るものがあるというか、凄まじいです。
相手役の男優より、背は低いものの、顔はでかいしガタイもいいんですが、 姿形は関係なく、もう、まるっきり「女」にしか見えない。
独占欲が強くて、嫉妬深くて、狡くて、虚栄心が強くて、弱虫で、ヒステリックで でも、愛する人のためなら、どこまでも強くなれる女。
もうレスリーが、犯罪的に可愛い過ぎるし(つっても、当時36歳なんですが)、 これでもかと襲いかかる過酷な運命と、報われない愛が、切なくて切なくて。
滂沱の涙に泣き濡れて、心の中では絶叫の2時間。
上映後、明るくなった会場内でも、そっと目頭を拭う人、多数。 うん、何度見ても泣ける。いい映画だよね。 そしてレスリー、美しすぎる!! マジ、罪なほど妖艶だよ。子供時代の子役も、凄い美少年だし!!
来週の上映は、王家衛監督の、「ブエノスアイレス」 トニー・レオンと共演した、これも同性愛映画。
冒頭の、2人の濃〜いキスシーンは、公開当時、映画館で鼻血吹きそうな ほど、衝撃だった。しかも、パンツがね…。妙に生々しかったね。
我儘で奔放で、少年のようなレスリーが、これも可愛かったなあ。 喧嘩ばっかりしてるんだけど、2人で乗ったタクシーで、お互いそっぽを 向きながら、無言でトニーの肩に、コトンと頭を預けるレスリーが、 絶叫するほど可愛かった…。
公開当時、付き合ってた彼氏と私の誕生日に、映画館へ見に行った、思い出の作品。 内容をよく知らなかった彼氏が、ちょっとビビッてたのも、今ではいい思い出。 だって、私が見たい映画でいいって言うからさ。
そんな訳で、来週また見に行きます。待ってて、レスリー!!!
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