アジア圏でのSARSの感染拡大、北朝鮮の核保有問題、 未だ不安定なイラク情勢に、日本国内でも、謎の白集団が 不可解な行動を繰り返したりと、ここ最近、規模の大小の 差はあれ、私たちを取り巻く情勢が、非常に不安定かつ不穏で、 なにか今までの世界を覆してしまうような、とんでもなく大変な ことが、気づかない処で既に起こっていて、至る所でその片鱗が 噴出しているような、なんともいえない焦燥感や不安を感じます。
具体的に、何処がどう、という風には言えませんが、 着実に何かが変質しようとしている気がする。
多くの人が浮き足立って混乱し、善悪も正誤も簡単には判断し難く、 何が起ころうとしているのかも見えず、自分自身の先行きすら、 予測不能な現状で、大した価値もない卑小な自分が、くだらない不安を 抱えたまま、それでも無様に執着してまで、生きていく意味があるの だろうかと、ふと思います。 だからといって、短絡的に死にたいとも思いませんが。
そういった考えさえ、所詮、本当の生の危険にあったことが ない者の、甘ったれた傲慢さだと、重々承知していますが。
こんなに色々なことが起こっているのに、自他問わず、 すべての生への実感が希薄であることが、その終末もあっけない ものなのだろう、と予感させて、なんだか怖くなります。
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