「雑学王」と呼ばれる人が、周囲に必ずいますよね。
私の周囲にも、雑学王がゴロゴロと犇いておりますが、 その人々の大半が、所謂「オタク」と呼ばれる人々です。
「オタク」と一口に言いましても、色々な種類がありますが、 話が複雑になるので、「ある特定の分野に関して、深い興味と知識を有する人」 と、簡単に定義させていただきます。
誤解がないように、明記しておきますが、私は「オタク」と称される 人々に無条件に嫌悪感を抱くようなことはありませんし、自分自身も そうであると、はっきりと自覚しています。
「オタク」になる人と、ならない人。
漫画が好きだとか、歴史が好きだとか、そういった趣味嗜好以前に、 その境界線があって、そこに、「オタク」内の雑学王発生率の高さの 秘密があるのではないか、と私は思うのです。
先程も定義したように、彼らは興味を持ったことに関しては、 信じられないような探究心を発揮します。
興味の対象の、どんな瑣末なことでもいいから、全てを知りたい。 彼らの驚異的な情熱の源は、この非常に単純明快な欲求に他なりません。
彼らは、普通の人よりこの欲求が強い人種なのではないのでしょうか。
私見ではありますが、高学歴の人の中に「オタク」が多いのは、こういった 強い探究心が、勉学の分野でも応用の利くものだからではないかと思うのです。 言い換えれば、最も好きな事柄以外でも、多少の興味を持てば、どんな分野でも 彼らの能力は発揮されるのではないか。
例えば、テレビを見ているとしましょう。 特に決まった番組を見る訳でもなく、チャンネルを変えていると、 ふと、興味を引かれた内容があった。
誰にでもある、こんな日常生活の場面。 なにげなく流して見て、「ふーん」と感心して忘れてしまうのではなく、 「オタク」は、集中力、記憶力で、確実に情報を知識に換えていくのです。
また、興味があることを追求していく上で、情報収集は欠くことの 出来ない大切な作業です。 テレビ・雑誌・インターネット。彼らの多くは膨大な情報を積極的に 目にし、それと比例して、思わぬ発見や新しい興味の対象を見つける 機会も多くなるでしょう。
より深い対象への知識と、日々広がっていく興味分野の幅。 こうした日々の蓄積が、彼らが雑学王になりやすい要因ではないのか。
ただし、興味がもてない分野に関しては、必要以上に疎いのも、 彼らの特徴の一つだと思います。 人間、全てにおいて完璧にはなれませんが、それにしても 落差が激しい人が多いような気が。
一概に以上のような結論を下すのは、尚早ですが。 日常生活における、くだらない一考察(またの名を暇つぶし)でした。
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