最近日記が滞りがちなのは、
ワタクシめが、一足早い五月病だからです。
んもう〜、なにもする気にならねえ。っつうか面倒くさい。
ところで、土日に静岡に里帰りして、お父さんの宝物整理の手伝いしました。
うちのお父さんは、元・海の男。 (ただの大学所有調査船の船員です) 七つの海を西へ東へ航海し、(実際は南太平洋ばかりです) 水平線に沈む夕日に家族を想い、(たった2週間の航海なのに) 蒼い海の飛沫を眺めては、未だ見果てぬ新大陸に(そんなものありません) 夢を馳せパイプを燻らせているような、そんな海の男。(9割方フィクションです。)
で、そんなお父さんの宝物は、世界中の海で拾った貝殻。
いつどこで拾ったか、手書きのプレートで分類され、 書斎と応接間の壁一面を占める棚に、きちんと飾られています。 今度家を新築するにあたって、一度整理するよう母から厳命が。
ロマンチストのお父さんと対照的に、うちの母親は ロマンを解さない、せっかちな超絶リアリスト なので、優柔不断なお父さんがグズグズしてたら、あの貝殻は そのままゴミ箱行きか、良くても 庭に肥料として砕いて撒かれます。
娘2人が協力して、父と3人、貝殻を分類別に袋詰め。 母は、近所のお友達の元へ、情報収集という名の井戸端会議へ。
神奈川に移ってから4年。ずっと放置してあったせいで、 貝殻はカラカラに乾燥し、脆いものは触っただけで崩れ、 砂に変わってしまいます。
いちばん大事にしていた、オウム貝の貝殻も、砂と化してしまいました。 黙々と貝殻を袋に詰めるお父さんの背中が、少し寂しく見えました。
「どうしてこんなもの、一生懸命集めたんだろうね」 ぽつりと呟いたお父さんに、娘はどんな言葉をかけてあげればいいんだろう。
定年退職が決まって、やっぱりお父さんはこれからの生きがいや 時間の過ごし方について、色々考えることが多いようです。
それに反比例して、母の元気なこと元気なこと。 生まれ故郷の静岡に帰れると、父をほっぽって、精力的に 近所の人や友達に挨拶して回り、家の新築計画に積極的に参加。 なんか、ツヤッツヤしてるもの。異様に元気でハイテンション。
その気になりやすい…というか、生きがいを見つけるのが上手な人 は なんか、それだけで人生得してるよなあ、と思ったり。
家が建つまで、母の実家に居候生活とのことで、 お祖母ちゃん(母の母)のところへも挨拶に。
騒々しさが、母×2倍。
娘(孫)ですらちょっとゲンナリしてしまうような、 よく似たパワフルレディ2人に囲まれて、60歳を過ぎて マスオさん生活を送る父が、ちょっと哀れになったり。 大丈夫なんだろうか…。
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