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■ 小学生との対話 7題
深くは聞かないで欲しいのですが、小学五年生(10才?)の子と一緒に勉強する機会がありました(あー、別に一緒に一つのことを勉強した訳じゃなくて、私が算数を教えたってことです)その90分間で思ったこと。
1. 小数点の付く数字の割り算・かけ算 どうやって教えるんだ!!(;´Д`)ノ 「複素数」を教える方がよほど簡単なんですが・・・。 みんな出来る?
2. ムシキング 今の小学生は『ムシキング』が大好きなんだろうとばかり思っていたら、その子は違うらしい。(『ムシキング』しらない?その時点で、あなたは小学生度0%認定です。この話題はスルーしよう)虫(リアルなやつね)嫌いで、カエルとか亀とか水辺の生き物が好きらしい。「いきもの係」4年目を自慢していた。サッカー・ドッチボール嫌いで、剣道・鬼ごっこ好きらしい。貧しい社会にありがちな「同調化圧力」が無い。本当に良い時代になりましたね。みんな、自分の好きなことを、思う存分、誰を気にすることなく楽しんでいるみたい。私?うん、私も放課後なんて無視して速攻で帰宅して犬と遊んでおりました。
3. 私もやっていた 80%雑談をしていた私の授業でも、ここは大切!というところを設けておりました。「この問題5問を全部とけたら小数点の計算は完璧、ということよ。できるかな?」と、気合いを入れると、一生懸命、ペンケースから気合いが入るエンピツなり、シャープペンシルなりを探すんです。「よし!pumaのエンピツなら全問正解だぜ!」とか、「この、緑のシャーペンなら、落ち着きをもてるんだよね〜」とか。 やっていたぞ。私も。16年前、私も、どのペンで勝負するか考えていたぞ。いろいろ時を越えている。
4. ため口の講義 私の講義は、ほぼ、つぶやき(「あー複素数平面を理解できれば、そろそろ高校数学終わりってことだ〜ね」とか、「行列?行列の神髄は、将棋倒しっぽいイメージの『光』が頭に浮かぶかどうかかなー」とか、「LM曲線に人々の笑顔が浮かべばもう大丈夫」等々)を除けば、大体が丁寧語で展開されます。英語も、数学も経済学も何もかも。理由はありません。 でも、小学生とはどうしたらいいか迷ったあげく、ため口にしてみました。だって、私が「小数点間違えていませんか?」って聞いても「あーそっか〜、間違えちゃった!」とか、「先生、この字なんで読むの?」とか、「ため口」レスポンスなので。ま、その子の口調が亀田状態の「ため口」をきこうものなら、そのままイージス艦のOTTOメララ17インチ砲で・・・以下略。お友達感覚で勉強するのもおもしろいね。
5. 才能の片鱗 気づきました。小学生の学習内容は、とても根本的で、抽象的・概念的なんです。例えば、だれも、鶴と亀の足の見分けをつけずに本数だけ純粋に数え出す奴がいたとしたらそいつは狂ってる。ほら、抽象的・概念的。ファンタジー。小数点どうしをかけ算する行為だって同様。一時間に、1.2リットルの酒を飲みたい奴が、2.3時間後どれだけ飲んだことになるか?とか。もうファンタジー。そうした、とらえどころ無い、しかしながらとても今後の学習で大切なことを概念として捉えるには「才能」が必要だと思いません?言葉で抽象を説明すること自体矛盾をはらんでいるのだから、限界がある。(先生の力量もここで示されると予想される) そう、結論は見えた。小学生の時こそ、理解力がある子供はきっと出来るようになる。逆に言えば、小学生の時出来なければ、高校生になってもその子は伸びることはない。そして、それは努力というよりも才能の問題だから、ご両親も早々に御自分のお子さんの可能性の方向に見切りをつけるべき。
6. サンタクロースさんとPS2 タカシ君はPS2とかゲームしないの?「あんまりゲーム好きじゃないんだー」(kiyoは今FF10に一週間で36時間費やしているというのに・・・) 「あのね、本当はDVD見るためにお願いしたんだけど、サンタクロースさんがゲームもつけて来ちゃったの。だから、しょうがないから半年に一回くらい友達が来たときにやってる」 そうかそうか。サンタクロースは空気読めなかったわけだ。DVDプレイヤーを最初からリクエストしなかったのはなぜ?「ママがゲーム好きだから・・・」
7. 小学生のパースペクティブ(perspective) 「先生は何が好き?」うん、船とか見るの好きかな。タカシ君の頃から好きだったよ。 「僕も、ジェット戦闘機とか、戦車とか好き」この答えが出る前に、ちゃ〜んと「うーん、戦争とか、怖いのは嫌いだけど」と補足がついている。こういう両面を考えることが出来るバランス感覚こそ、ゆとり教育の神髄なんでしょう。日本の未来は明るいね。この子の20年後が観てみたい。「一度間近で観てみたいなー」。おお!一緒に行くかね?(゚∀゚)お兄さん、F15にも乗せてあげるぞ。愛国心?円周率と一緒に忘れてしまえ。
いやーたった90分の授業の中でこんなにもおもしろい事が起こるとは。来週もやろうかしら?
[写真] 上:『パンダにのった少女』(この子は小学生ではありません。れっきとした26才にもなる結婚適齢期まっしぐら) 中:『だらしのない犬』 (小学生は夢に見る) 下:『頭上注意』(出る杭は打たれる。この国では、言っていることの正邪よりも、空気を読むことが最優先される)
2006年05月21日(日)
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