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■ あの花の美しさは?
ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしょうか?私は二日に一度くらいしか睡眠を取れずに狂っております。そうした状況をよそに、イサカにもやっと花が咲き出しました。 桜が満開です。周りの景色が違うと桜の印象も違うものですね。緑のよく手入れされた芝生に、中世風の建物が背景にみえると、日本にあるみたいに、桜だけで何とかしようっていう感じじゃありませんが、それはそれで良い感じ。
前にも書いたかもしれませんが、日本で思われてる桜のイメージと、外国人が思ってる桜のイメージってすこし違うんですよね。
日本だと、桜って、すぐ散ってしまうことから連想されたのか、どうも儚い(はかない)イメージがありますよね。うすぼんやりして、清い感じが想像されているかと思います。
でも、外国人に聞くと(いや、一人じゃないんですよ)日本=桜っていうのはあるんですが、その次に=派手っていう連想がされてるんですよ。「わびさび」のような地味な感じじゃない。ま、確かにそうだよな、って桜を見ていると思えるようになりました。満開になると全部ピンク色になってしまうんだから結構派手だ。
他にも、着物とかすごい派手っていうし。神社とか、赤いし、金閣寺とか狂ってるし、寿司とか色とりどりだし。うん、確かに。派手だ。けばけばしいと言ってもいい。
「もののあわれ」とか、「わびさび」とか、「艶やか(あでやか)」とか、「古式ゆかしい」とか、「淡い」とか、「渋い」とか、「情緒的」とか、「幽玄」とか、すぐに説明できますか?まず日本語で挑戦してみて下さい。次に、ましてや英語で。無理です。私には無理です。辞書があっても無理。
そんな説明も簡単にできやしない価値ってあるんでしょうか?
自然と共に長い間暮らしてきた人々がだけが分かる微妙な感性があるのか、それとも、実際には有りもしないものを、我々だけが分かる特別な価値なのよ、俺ら特別なんだよ、といっているだけなのか、少し分からなくなってきました。
自分だけの世界観とは?想像力(いわゆる脳内)だけにしか誰にも立ち入らせることの出来ないワールドを作るのは、脳内妄想で満足できるからなのか、それとも、他者に認められるほどのモノを作ったり世界観を提供できない負け惜しみ?
最近不思議になってきた。なんでかっていうとね、この空の色を簡単に説明できれば、それはそれでかっこいいし、そうじゃなければ、この美しさを分かっていないのと同じだと思ったからだ。
2007年05月03日(木)
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