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2004年07月11日(日) 真珠のネックレス

 母が兄を産んだ時に、父は「ご苦労さん」と言って真珠のネックレスとイヤリングをプレゼントしたそうだ。なんだか豪儀な話である。うちが裕福だったかといえば全くそんなことはなくて、後で兄や私のミルク代に困った母は、嫁入りに持参した着物を売り飛ばしていたという。母もその辺は割と執着の無い人だったので、せっせと古着屋に通っていたそうだ。これもまたある意味で豪儀な話ではある。

 しかしいくら困っても、さすがに父からプレゼントされた真珠のネックレスは手放さなかったようだ。私はそのネックレスをつけて、母の納骨を済ませてきました。妙な気分だねほんとに。


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