思考過多の記録
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2010年06月07日(月) 略奪愛に向けて

 この前書いた彼女のことだが、よく考えてみると、どうして彼女なのかがよく分からない。
 彼女とは4年ほど前に芝居で知り合った。
 当時制作スタッフをやってくれていた人から紹介された女優の卵で、会った時、彼女は19だった。
 結局僕は、彼女と2本の「仕事」をした。



 彼女は年齢の割には落ち着いていたが、芝居の時等に出してくるアイデアは奇抜で、普段は元気な女の子、というイメージだった。
 芸能人でいうと、女優の岩崎ひろみをちょっとマイルドにした感じである。
 もっともこの頃、僕は彼女のことを普通の「出演者」としか見ていなかった。
 彼女に、もう付き合っている男がいて、週末というと稽古場から彼氏の家に帰って行くところを見ていたし、第一年齢が違い過ぎていた。



 彼女とプライベートで出かけたのも、この間一回だけ。確か渋谷に観劇に行ったくらいである。開演が19時だったため、職場から直行した僕には芝居の前には話す時間などなく、芝居が終わってから1時間くらいお茶した程度である。
 あとは、昨年の夏、その当時通っていた日本劇作家協会主催の戯曲セミナーの受講生で作品の「自主発表会」があり、そこに役者として出演してもらった。
 ただ、この時は彼女が別の現場を抱えていたこともあってなかなか稽古場に来られず、しかも本番の日は僕が体調を崩してしまって現場に行かれなかったため、このときもあまり話す機会はなかった。



 ただ、その限られた稽古の後、彼女とうだうだと馬鹿話をしながら帰るのが、僕にとってはとてもリラックスできて、楽しい時間だったように記憶している。
 今回の感情の迸りは、おそらくその辺から出ているのではないかと思われる。



 いずれにしても、もっと彼女との時間を過ごしたい。
 彼女に側にいて欲しい。
 そうしたらどんな生活になるのか。僕は、そして彼女は、何を感じるのか。
 それを知りたいのである。
 動機といえば、おそらくそれが一番大きいだろう。
 勿論、彼女が愛嬌ある可愛い女性だということも大きいが。
 大きいといえば、女性の中でもやや大柄な彼女は、僕よりも身長が高い。
 したがって、2人が並んだ時の見た目のバランスはあまりよろしくない。
 彼女自身、自分の彼氏の条件に「自分よりも背が高いこと」を挙げている。
 残念ながら、この条件に僕は見事に当てはまらない。



 しかし、それが何だというのだろうか。
 世の中に男の方が背が低いカップルは結構いる(筈だ)。
 とにかく僕は、繰り返すが、彼女ともっと長く一緒に過ごしたいのだ。
 あの去年の夏のような緩やかで癒される時間が流れるのだとしたら、こんなに幸せなことはない。
 そのためには、当然今の彼氏から彼女を奪い取る必要がある。



 もしうまくいけば、これは紛れもなく「略奪愛」となる。
 「他人様のものには手を着けない」
というのを基本方針にしてきた僕にとっては、大きな方針転換となる。
 しかし、そう簡単にうまくはいかないだろう。
 失敗した時、こちらの受ける傷は深い。
 場合によっては、もう二度と彼女と会えなくなるかも知れない。
 今までは、それを恐れて行動できなかったのだ。
 だが、今度ばかりは後に行くわけには行かない。



 まず、決戦は今月末。
 2人で観劇を氏に生き、食事をしようと約束している。
 そこでどういう行動に出るのが一番いい結果をもたらすか。
 今からじっくり考えておかなければならない。


hajime |MAILHomePage

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