Tama na!
 「如何して私は貴方みたいな子を生んだのかしらねぇ。」
 この御母様の言葉に「運が惡かったからですよ。」と笑顔で返せる僕はまだ大丈夫。

 「性格が惡い。」「根性が惡い。」「考え方が捻じ曲がっている。」
 色々謂われ、全て僕に當て嵌まる事だから反論もせずに作り笑い浮べて次々に僕の欠點を捲し立てる彼女の顔を眺めてました。

 自分の二本足ですっくと立って更に自分の腕に縋り付いて來る寄生者を引っ張ってどしどし前に進んで行く、そんなタイプの人間では無いと僕の伴侶には成り得ないのだと斷言されました。僕は父と同じなのだと。
 獨りで生きていくだけの力が無い生き物だから、絶對に自分を見捨てず生かし續けてくれる寄生主を求めて生きていくだろうとも斷言。
 彼女のプライドの一部を垣間見乍父の話をしていたら氣が滅入りました。

 「僕を見て下さい。」「僕だけを大事だと謂って下さい。」
 僕はこんな懇願は絶對しません。出來ません。
 けど、彼女と話を終えた後に僕を大事だと思ってくれる人が存在するのか否か確かめてしまいました。

 因みに「Tama na!」は「もう沢山」の意のFilipino。
2002年03月24日(日)
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