傷付いた事實を述べた理由
 「彼はあなたにはもう恋愛感情抱いて無いから」なんてのをあるお孃さんに延々と謂はれ續けてゐた。「だから諦めて」と更にお孃さんは謂ひ募つてゐた。
 お孃さん、貴女は彼に惚れ込み過ぎてゐて肝心な點に氣付いて無いのかも知れんな。僕は貴女の彼氏に戀しては居無いし貴女から奪う氣も無い。
 貴女と別れ樣と考へてゐる彼が次の彼女を作る迄の繋ぎの心算で僕に「よりを戻さないか」と謂つて來ていただけで、僕はあんな浮氣男と付き合ふ氣は毛頭無かつた。
 僕に見當違ひの非難を謂ふ暇があつたら其の浮氣男の腕をしつかり掴んで自分の側に引き寄せ、二度と自分から目を反らさぬ樣に洗腦しておけ。
 何度彼から「後悔してる」や「お前じゃなきゃ駄目だ」なんて謂はれ樣が、僕は彼を無視し續けるから安心しな。僕は彼の言葉を決して信用し無い。
 だつて、僕は彼が貴女に捕まつた儘逃げられずに足掻いて苦しめば良いと思つてゐたのだから。

 彼に對する怒りが溜まりに溜まつた結果、彼に對する愚癡をweb上に書いた。
 其れを自分と彼氏の事だと誤解して僕に方向性の間違つた怒りと哀しみをぶつけてきた知人が居た。知人はお孃さんと同じ類の言葉を僕に向けて放つた。
 妄想暴走する暇があるならあの彼氏の浮付いた心を貴女に惹き付けて貴女から離れぬ樣にしておけ、と謂はうと思つたが止めた。勘違ひした彼女の言動に僕は閉ぢ掛けた心傷を抉じ開けられたから。

 本當はお孃さんに一方的に非難された時點で僕は哀しくて堪らなかつた。
 そして知人がお孃さんが傷付けたのと同じ箇所を抉つた時點で僕は傷付いて無い振りが出來無くなつたのさ。
2002年03月27日(水)
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