白き佳人
 ある文章を讀み思ひ出した。
 嗚呼、此の氣持ちだつたのだなと。
 僕が此の動搖を思ひ出したのは文章が思はせる情景が僕が以前體驗したものと同じだつたから。

 曇り無き青空、透明感のある爽やかな風、そして白く綺麗なあの人の寢顏。
 僕が想つた光景は彼女のものとは違ふけれどそれでも鮮明に腦裏に浮かんできてしまふ。

 この前迄…其處が一番心に殘つてしまふ。
 あれは僕の手の屆く範圍に在つたのだ。
2002年05月31日(金)
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