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ひとりごと〜リターンズ〜
不知火
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2001年03月13日(火)
家族の標本〜我が家の場合〜(その5)

焼場の都合で、骨上げは今日になってしまった。

私の場合、今日の午後にはずせない予定があったため、
今日の午前に骨上げが入ったのはギリギリというところだった。

親族のほとんどが集まる。
そうして、昨日までばーさんの形をしていたものが運び込まれてくる。

「小さいな」
誰かが呟いたとおり、
前から小さいと思っていたばーさんは、
思っていたよりずっとずっと小さな姿になっていた。

身体のあちこちを患っていたばーさんは、
それでなくても小さい体の骨を更にボロボロにしていた。

少しでも形の残っている骨を、各自拾って壷に入れてやる。
ここでは「違え箸(たがえばし)」というらしい左右互い違いの箸を使うため、
それぞれの箸から箸へと渡す儀式は必要としないらしい。

小さくなってしまったばーさんの骨は、
ほとんど全て、小さな小さな骨壷に収まってしまった。

なんとなく、今日は良く喋るうちの家族も言葉少なだったようだ。



午後、例の和食レストランの工場見学へ行ってきた。
以前仲良くなったメンバーの姿は見えず、どうやら私だけが残ったらしい。
と、いうことに気付いてしまうのはなかなかつらいものだ。

今日はまた見たことある人、ない人、色々な人と出会い、話しながら、
商品開発の現場、物流のスタート地点、倉庫、例か25度の世界を見学した。

こうして、私たちは企業に対する志望度をどんどん高めていくのだろう。

来週月曜日には2次面接が行われる。

 学生:企業側=1:3

の面接だ。

「皆さん、集団面接より個人面接のほうが得意って言ってましたよね?」
担当、石川氏(仮名)の相変わらずお茶目な発言である。

そら集団よりは個人の方が得意だけど、
相手が集団だったら話は別でっせ??

でも、泣き言ばっか云ってるわけにはいかない。
いけるもんなら、いけるところまで行かなくちゃ。

後悔するのは、できるだけの事をやってからがいいもんなっ!