
ひとりごと〜リターンズ〜
不知火
MAIL
|
 |
| 2001年08月02日(木) ■ |
 |
| 「夏の漂泊編」 第1部 �Q�を望む |
 |
天気 晴れ
高山病対策には、急激に高度をあげない、つまりゆっくり歩くというのが最も一般的だ。 他にも利尿作用の高いお茶をたくさん飲み、小便をたくさん出すとか、 色々なことが云われるが、要するに上手に高所に慣れることが大事なのだ。
ところが、初日は源三さんに対抗してついつい早く登りすぎた。 それが原因か、以前高山病になったことがあるためか、ここ2,3日少し頭痛がしていた。 明らかに高山病の初期症状だ。
こういう時は、近くにある少し高い所に登ってまた下りて来るという方法が効果的だという。 後は、多少つらくても身体を動かし続ける方が順応しやすいらしい。
その二つを実践するために、俺は初日から頂上に登り続けた。 俺たちがいた小屋は「頂上」と名がつくものの、実際には頂上よりは200m程低いところにある。 そりゃまぁ、本当に頂上に小屋があったらちょっとびっくりするし、 大体風が強くてどうしょうもない。 むしろ頂上に行けば行くほどそんなスペースがなくなるのも自明だ。
ともかく、小屋から頂上を往復する30分は、俺にとって格好の高所順応コースだった。 今日はガス(霧)がかかっていなかったので、 立花君と京都の高校生仲村君(仮名)と3人で頂上へ行くことにした。
高校時代はワンゲル(ワンダーフォーゲル部)に所属していた立花はなかなかの山好き。 テニスサークルにいながらもこういうところに来る理由が少しうなずけた。 現在高校生の仲村君は親が勝手にバイトに応募していて、 出発前日頃いきなり採用通知が来た、という若いのに波乱万丈な男。 ほとんど某テレビ番組●派少年系山小屋生活って感じだな。(ありそう・・・)
頂上では3日目にしてはじめてまともに景色が見えた。 剱岳が向かいにはっきりと見え、昔のことを思い出す。 大学1年、2年の合宿のこと。 2年の合宿での出来事。 そして、それ以降山をしばらく離れることになったこと。 思わずノスタルジックな気持ちに浸っていると、 仲村君がニヤニヤ笑いながらこっちを見ている。
「で、いつ戻りますか?」 どうやらこっちの胸中を盗み見られたわけではなく、 ただ単にこの男は山頂の景色に飽きただけらしい。
小屋に戻りゆっくりしていると、 新たに上ってきた二人のアルバイトが部屋に姿を見せた。
秦野さん(仮名)は32歳の最年長。 7月の中旬から働いていたのだが、下界の用事で一時下山していたらしい。 帰ってくるなりバイト部屋の布団の配置、片付けなどをテキパキと支持し、 厨房バイトのトイレ掃除ローテーションなどに着手する。 それでいて陽気で話し易い。 感じのいい大人といった雰囲気の人だ。
もう1人は山田君(仮名)。 4日後には天狗山荘の方へ行ってしまうが、それまではこちらで働くらしい。 地元松川村から来た大学1年生。 バレーボール部に所属しているらしく、さわやかな兄ちゃん。 人見知りするのだろうか、最初は結構無口な雰囲気だが、 なんとなく真面目そうな雰囲気を感じた。
8月に入ったため仲村、俺、に続きどんどんバイトが集まってきた。 (仲村は俺より2日早く上山したらしい) 後2,3日後には全員がそろうらしい。 非常に楽しみだ。
|
|