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ひとりごと〜リターンズ〜
不知火
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2001年08月03日(金) ■
「夏の漂泊編」 第1部 �さ抃銅爾砲�

天気 晴れ

今日も俺が飽きずに頂上に行ったのは言うまでもない。
やはりというか、仲村は今日はついてこなかった。
立花と山田君の3人で行くことになった。
厨房のバイトは忙しい時間は非常に忙しいが、
休憩時間は恐らく一番多い。
俺たちが外出する時、フロントあたりから羨ましそうな声が聞こえるがそれは黙殺。
確かに彼らには少し申し訳ない気がするが、
せっかく使える時間を使わないのはどう考えてももったいないからだ。

色々と話してみて、立花はかなり器用な男。
         山田君は素直で純粋。
      そして二人とも周囲に気配りのできる奴だと感じられた。
もちろん、俺はどちらも気に入っている。
他のメンバーも個性的な奴ばかりだが、この二人がもっとも付き合いやすいと思った。

アルバイトの話ばかりしているが、従業員の人々も皆それぞれに個性的で面白い。
夕食の片付けが終わった後の話だ。
バイト部屋は基本的に寝るだけの部屋になっている。
この部屋で夜騒ぐのは禁止だ。
が、休憩室という部屋があり、こちらはコタツとテレビがあり、何時まで騒いでいてもいい。
もちろん翌日はきちんと働くのは言うまでもない。

休憩室には常に仕事が終わった後に集まる人たちがいる。
外回り担当の従業員大東さん(仮名:友達の大東君と同じ苗字)や、
飯炊き担当の従業員岡谷さん(仮名)らは、俺が休憩室に入ると必ず既にコタツでごろごろしている。

はじめははっきりって入り込みにくかったのだけれど、
少しでも慣れる為にはこういう所に積極的に入っていくのが良い、と経験が教えてくれる。
今日も同じ様に、コタツの一角へ失礼する。
じきに従食担当の従業員昭子さん(仮名)や、秦野さんもやってきてにぎやかになり、
その後には、いつものように秋田の女子大生梓ちゃん(仮名)が缶ビール片手に現れた。

大東さんは実際の年齢よりずっと若く見える。
頭は長髪で金色に染まっているし、服装も、顔つきも若く見える。
(どう見ても30代前半にしか見えないのだが・・・・!)
冬場は八方尾根スキー場でアジア料理のレストランをやっているのだそうだ。
秦野さんはその見せで大東さんと知り合い、ここに来たらしい。
当然の如く彼らの趣味はスキー。
それもテレマークスキーに手を出しているらしい。

「歳をとるほど無茶がしたくなんだよなぁ〜」
そんな大東さんはクライミングも少しするらしい。
なんでも自分の部屋にクライミングボードを置いているとか。
俺が自分もやるということを話すと、
近くに登れる岩があるので内証で連れて行ってくれる、ということになった。

正直、ここに来る前には下界でのバイト先の藤原さんたちに、
「白馬なんてチャラチャラした所に行くのか〜」
なんて言われていたし、自分も「確かにチャラチャラしてるかも」と思っていた。

お客の中には山を舐めているとしか思えない人も数多くいたのは確かだが、
どうやら小屋で働いている人は決してそうではなく、
むしろ素直に「すげぇ」と思える人たちだった。