
ひとりごと〜リターンズ〜
不知火
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| 2001年08月12日(日) ■ |
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| 「夏の漂泊編」 第1部 ��星に願いを |
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天気 曇り
今日も今日とて頂上はガスっていた。 が、なんか休憩時間に立花が「丸山に行こうかなぁ・・・」と呟いているのが聴こえた。 このガスっている中丸山へ行こうと言うのか? ・・・・ふっふっふ、面白い! なんか俺の中で悪戯心が目覚めた。
丸山と言うのは小屋から南に10分ぐらい言ったところにあるマイナーピーク(小さな頂上)。 白馬三山と言われる白馬岳、杓子岳、鑓ヶ岳のうち、 白馬岳と杓子岳を結ぶ稜線上に存在する。 一応、バイトは白馬岳頂上から丸山までの稜線上以外は行ってはいけないことになっている。 本当だったらほかの色々な山にも行きたいのに、 俺が頂上ばかり何度も往復しているのにはそういう理由があったのだ。
ともかく、丸山にはすぐにいける。 せっかくだから、先回りしてやればガスに隠れて見えないだろうから脅かしてやろう。 随分と子供じみたことを企んだものだが、そういうことほど面白いものなのだ。
すばやく丸山に到着して待つこと5分、10分。 いつまでたっても立花は来ない。 挙句の果てに小雨が降り始めた始末。
来ねぇな・・・・諦めるか。
戻る途中で立花と出会ってしまった。
「何やってるんすか?」
いや、何って・・・遅かったね・・・。
「いや、丸山行こうと思ったんすけど雨降ってきたから帰ろうと思って。」
あ・・・そ・・・・。
「で、何してたんですか?」
もう・・・いいです。
このように天気は良くなかったのだが、 夜には随分と好転した。 皆で休憩室でテレビを見ていると、誰かが
「外すごく星きれいだよ!」 と言い出したので皆でこぞって出て行った。
確かに、あれだけガスっていたのにもうすっかり晴れている。 満点の星空とはこのことを言うのだろうか。 天の川がはっきりとわかる程に良く見え、 小さな星星がそれ程良く見えるため、 都会で見えるような星座がかえってわかりにくいぐらいだ。 こういう星空を見たことがないわけではないが、 正直夜空を眺める余裕なんて今までの山登りではほとんどなかった。
一度だけ4年程前の夏に見たこともあったが、今日の星はそれよりも綺麗だ。 しかも今日はペルセウス座流星群の日らしいのだ。
「一番流れる時間は午前2時ぐらいだけど、今でもよく見たら結構流れると思うよ。」 長澤さんがみんなに解説してくれる。 長澤さんは星にも詳しいのだ。
午前2時か、4時に起きて仕事する俺たちは間違いなく寝ている時間だ。 もったいないな。
様々に思いをめぐらせながら、俺はずーっと口をあけて空を見ていた。 お蔭で流れ星もいくつか見ることが出来た。
ん? そういえば岡谷さんと五月ちゃんがいないぞ? 確か一緒に出てきたはずなのに・・・・ 周りは真っ暗で隣にいるのが誰かすらもわからない状態だが、 岡谷さんがいればにぎやかなのですぐわかる。
ふふっ、二人でどこかへ行きましたね〜。
ま、いいか。
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