
ひとりごと〜リターンズ〜
不知火
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| 2001年08月21日(火) ■ |
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| 「夏の漂泊編」 第2部 �ι村式榮� |
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天気 曇り→雨
午前、ついに点滴が外れた。 今まで四六時中ついていて、夜寝返りも満足にうてやしない。 そんな思いも今日限りなのだ。 多分最初は、夜だけはずして昼間も抗生剤のみ点滴したり、 そういうことになると思っていたのだが、
「いえ、これで完全に終わりです。」 あら、なんとなく拍子抜け。 でも、外れてくれるならそれに越したことはない。 はっきり言っておなかの痛みももうほとんど全くなくなっているのだ。 後は退院するのみだ。
隣の人も朝一番から意気揚揚と退院していく。 いいなぁ。 でも俺も明後日で退院だ。 それに今日からは本当に自由に動けるんだ。 もう、点滴台(でいいのか?名前?)のゴロゴロ言う音が五月蝿ぇとか言いながら、 あの台を手で持ち上げて歩いたりしないでいいんだ。 (よっぽど力有り余ってたんだな。)
昼食からは7分粥になった。 だんだんと普通の食事に近づいてきたことが嬉しくてしょうがない。 おもゆから三分粥、五分粥、7分粥・・・・。 俺は7分粥=普通の粥で、十分になると普通の飯が出るものと思い込んでいた。 時々そういう勘違いをする人はいるようで、 実は全粥食と言うのものも存在する。 その次がやっと常食と言うわけだ。
常食がやっと近づいてきたと思ったら、実はまだ1ランク残っていた。 少し残念だったが、それでも常食を口にする瞬間は確実に近づいている。 いつしかそれが2番目の楽しみになってきた。 (無論1番は外に出て走り回ることである。)
そうそう、午前中でついに「何故人を殺してはいけないか」を読み終わる。 点滴が外れた嬉しさのあまり、売店に走っていき、 本コーナーを眺める。 何故か唯川恵の「恋人たちの誤算」を購入。 かわいこぶってるとかいうな!そういう気分だったんだ!
読んでるうちに、病室を変わってくれないかと、看護婦から打診された。 現在俺がいる4Fは外科の病室。 外科の患者が多くて入りきらないため、 退院間近の患者は空き室の多い、整形、脳外科病棟へ移動させられているらしい。 とくに俺のほうで断る理由もないので承知する。
移動後は整形外科の病室(ここも本当は脳外科の病室なのだが)で、 向いの人を除いた全員。 つまり4人部屋で3人までが外科から回されてきた患者だった。
向の野村(仮名)さんは白馬岳の下のほうにある猿倉というところから、 車で100m程の高さを転落して腰骨を折ったタクシードライバー。 歩くことは当然出来ず、はじめは脳にも障害があったらしいが、そちらは今は平気。 むしろ命あっただけでも幸運な人だと本当に思う。
斜め向の平林さん(仮名)はよく喋るおじさん。 聞いてもいないのに「後10年生きられたらいい」とかなんとか。 この人は人の素性についても随分根掘り葉掘り聞きたがる。 別にそういうの、話したくない訳ではないのだけれど、 あんまり色々聞かれるのはちょっと疲れるかな。
隣の藤村氏(仮名)はなんか子供っぽい人。 たぶん社会人で、奥さん、子供もいるのだけれど、 暇があったら漫画にテレビにゲームボーイにクロスワードパズル。 おまけに机の上にはお菓子が並び、珈琲牛乳なんかもよく飲んでいる。 でも愛嬌があり、看護婦さんとも仲のよい、なんか不思議な人だった。
そうそう、夕方には「恋人たちの誤算」読了。
さらに売店に走り、重松清「エイジ」購入。 読んでるうちに、外は暗くなっていた。
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