2002年09月14日(土) 今


朝、チャイムとほとんど同時に教室にすべりこむ。
後ろのドアにいちばん近いしょうこが「おはよう」と言ってくれる。
続いて、その左ななめ前の席のちほが「おはよう」。
しょうこの2つ前で、ちほの右ななめ前が、自分の席。
重たい鞄をドスンと机に置いて、席に着く。
まもなく担任の金子先生がやってくる。
川名くんが号令をかける。
毎朝、こうして私の学校での1日が始まる。

推薦入試、センター試験と説明会が続くこのごろ。
指定校推薦をだれそれが受けるという話題が持ち上がったり、
授業中に他の科目の参考書を広げる子が多くなったり、
のんびりしているうちの学校でも、
いよいよ受験生らしい空気が感じられるようになってきた。
こんな風にずっと続いてきた私の毎朝も、あと少しでおしまいだ。
毎朝だけじゃない。
休み時間の友だちとのくだらないおしゃべり。
たいくつで、先生の喋り方やくせばかりが気になった授業。
放課後の楽しい部活動や委員会。
そんな、学校での毎日までが終わってしまうんだ。
それまで笑い合っていた仲間たちとは離れ、
きっと別の新しい仲間ができる。
私は今の日常を思い出して懐かしむのかしら。
ただひとつ思うことは、
思い出になっていない今を精一杯に生きたいということ。
いつか今を思い出したとき、
自然と笑みが浮かぶようなものにできたらいいなぁ。



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